『宙わたる教室』最終話

いい最終回だった。藤竹と共にスタンディングオベーションで拍手を送りたい(心の中ではブラボーって叫んでた)。
ほんと綺麗に着地してみせたな!。科学部の学会発表については多少奇異なものを見る目で見られることはあってもきっとうまくいくだろうと思ってたけど、そこに心配だった相澤を絡めたのはなるほどなと感心したし、ずっと気になっていた松谷さんのフォローもしっかり入れつつ藤竹と石神の対立の落としどころも見事で、柳田くんに「見えていた」あの青空のように晴れやかな気持ちで満たされる最終回でした。

「化学の世界とは無縁だった俺を科学準備室の扉の前に連れてきてくれたのは顧問の先生です。俺は先生に誘われてその扉を開けた。それがこんな場所に繋がってるだなんて思ってもみなかった。俺は先生に会ってなかったらここには来てないし、あなたにも会ってません。毎晩小さな教室で試行錯誤してきた俺たちの実験は、今日みんなの実験になったんだと実感しました。俺はまだこの実験を終わらせたくない。この重力可変装置を使っていろんな実験をやってみたい。だから今すごく皆さんとはなしたいです。俺たちの実験を見てどう思ったのか、どうやったらもっとうまくいくのか一緒に考えてください。お願いします」

自分の言葉で語るがっくん立派すぎるよおおおおおおおおおお!!

そして柳田くんのこの名スピーチを引き出したのが藤竹因縁の相手である石神だってところがアツイ!!!。

会場にやってきてチラシに藤竹の学校の名前があるのを目にした瞬間は明らかになにかよからぬことを考えてたよね。さすがに発表を妨害するようなことはしないだろうけど、粗があればとことんつついてやろうってな顔だった。
そしたら案の定質疑応答で手を挙げたけど、そこでした質問とは「そもそもあなたたちがこの実験をしようと思ったのはなぜか?」というものだった。
なぜかと言えば「そこに藤竹が居るから」であることを石神は知っている。そのうえでそんな質問をしたのは藤竹の存在を抜きにして部員たち自身の「情熱」を感じたからだと思う。

その情熱の源はなんなのか。それは「科学の前では人は平等」だと信じる心だろう。
そしてそれは藤竹が訴えていたこと。
石神にとってそれは理想論だし切り捨てていいものなんだろうけど、それでもそれは必要なものなのかもしれないと石神の心をも動かすだけの情熱が柳田くんのスピーチにあったんだよ。それを受け取った石神も「科学者」なんだよね。

そしてそして時間がないのに表彰式が終わるまで部員たちを待ち、藤竹には目もくれず部員たちひとりひとりにJAXAの名刺を渡し実験への協力を申しでる相澤よ!。
上からではなく対等な立場として一緒に実験をしませんか?と誘う相澤は藤竹が語ったアメリカで少年を「同僚」だと紹介する話そのもので、相澤の仕事もきっとうまくいくと思えた。
もうさーーーーーーー!死んじゃうんじゃないかと心配したんだからね相澤!!。

繰り返すけど松谷さんのフォローもよかったよー!。あのちょっとしたやりとりだけで佐久間が松谷さんのことを見放さずに寄り添い続けたことが解るし、あとあと名取さんに歩み寄るお姉ちゃんもよかったー!!。
もちろん最終回の木内先生も最高よっ!!。

最後にもう一度言う。素晴らしい最終回だった。
ところで名取さんと丹羽くんはどうなってるんだね?と思いつつw、スタオベする藤竹先生のあの笑顔!あの笑顔が全て!。


で結論。小林虎之介は売れる!!!!!南出凌嘉くんは要チェックや!!。