原作は大阪の学校だそうですが、ドラマは新宿だもんで定時制に通う生徒たちの「さまざまな事情」がヘビーなのではないかと、それで担任を演じるのが窪田正孝ときたら深淵を覗かされることになるのではないかと及び腰モードで初回を見ましたが、胸が痛くなる瞬間はあったけど(自分の努力が足りないんだと思ってたことが「病気のせい」だったとか今更知りたくなかったと激情をぶつけられた瞬間それまで超然としてたのにオロオロしちゃうやつ、こういうの相変わらず窪田くんはうまいねえ)思ってたのとは違う前向きな作劇のようでホッとしました。
優秀な研究者らしい窪田くん演じる藤竹がなにがどうして定時制高校で教師をやってるのか、原作小説の元になった「実話」と藤竹の「やりたい実験」があって「学校に科学部を作りたい」という発言からしてなにをやろうとしているのかの見当はつくけど、なぜ定時制高校なのか、さらに言うとなぜこの学校なのか、藤竹自身の物語になんかあるんじゃないかという怖さはある。
でも出るとは知らなかった田中哲司が“こういう感じ”なんで、この哲司がついてるなら大丈夫だろう。信じてるぜ哲司!。