『光る君へ』第8回「招かれざる者」

あの状態の兼家がああまでしっかり痣になるほどの暴力を振るえるはずがないわけで、道兼の両腕は自分でやったってことなんだろうし、それを指示したのは道兼がそばについているときに目を開けた兼家・・・なんだろうな。

あのタイミングで倒れても利益に繋がるとは思えないから倒れたこと自体が兼家の「作戦」ということはないだろうと思ってるんだけど(でも清明もこの企みに加担してると思うし、それが加担ではなく企画立案だとしたら自分が呼ばれ忯子が成仏していないと帝に思わせるために兼家を倒れさせた、ということはあるかもしれん・・・)、倒れたことを「利用」して自分を嫌う帝とその取り巻きに道兼を食い込ませることを企んだという解釈でいいのだろうか。

であれば為時を取次要員にすべく屋敷を訪ねて孤独をアピールしたのも「演技」なんだろうし、まんまと花山天皇の同情を引くことに成功したみたいだし、なにで打ったのかしらんけどあれだけガッツリ痣が残るほど自分で自分を痛めつけられることを含め『道具』としての道兼の優秀さが光るな。
だって演技だとは思えど「父上に嫌われている」とか「せっかく楽しく呑めると思って酒持ってきたのにな」などと寂しそうに言う道兼が可哀そうに思えてしまったもの。
自分が一族の「汚れ仕事役」になった原因である殺した女の夫と娘を前にしてるなどとは一切知らずに交わす会話はおぞましいんだけどでも哀れだなと思えてしまった。

そして自分の妻を殺した男だというのに同情しちゃう為時は誰と比べるまでもなく愚かだ。

で、直秀よ。道長の弟という設定にしちゃったからにはあの場に居ないわけにはいかないだろうし、だったら右大臣家の間取りを把握しておこうと考えるのはわかるけど、腕の射傷について道長に問われたのに(これは暗に「わかってるぞ」と釘刺されたんだよな?お前が盗賊なのはわかっているが俺の家には入るなよ?と)、なんでノコノコ右大臣家を襲っちゃうのよ。
大臣家を襲おうと決めたから(その仕事を最後に)都を離れることにしたのか、都を離れることにしたから(最後に)右大臣家を襲ってやろうと考えたのか、まさか捕まりたくて襲ったなんでことじゃないよな?。
いずれにしても直秀お前も愚か者か。

次回は猿楽が皆殺しにされるんだろうし、権謀術数が渦まく一方で倫子様が完全に恋する乙女モードになってる、これぞ平安時代だわあ!。
そして小麻呂が無事でよかったけど、また逃げててなんぞストレスでもあるのだろうか・・・。