2話で早くも主人公と関わり・繋がりを持つヒューマギアとの話を描き、そこで「一度データを書き換えられたヒューマギアは破壊しかない」ことを明確にし、それなら「(データを書き換えられてしまった)ヒューマギアを(破壊することで)救うことができるのは俺だけだ」と主人公に宣言させ、その話の最後に『あたらしいマモル』の姿を見せる(説明はせずに見せるだけ)。
いやちょっとコレ・・・サラッと描いてるけど超重くないですかね・・・・・・。
「マモル」が警備員として働く人々を守っていることに変わりはないけど、そこにいる「マモル」は是之助に名付けられた「マモル」ではないんだよね。でも「マモル」は「マモル」。或人がどんなつもりで「マモル」のバンダナを「初心者マモル」に巻いてやったのかはわかりませんが(想像することはできるけれども)、そこに「マモルがいる」ことが(或人にとっては)必要なことであり、ヒューマギアとは『そういう存在』なのだろう。
そして1.2話を見た限りではおそらく『そういうヒューマギア』が滅亡迅雷.netに狙われているのだろう。これが人間(のために働くこと)に対し疑問とか不満とかそういうものを抱きかけてるその隙を利用されてしまっただとか、せめてプログラムされた通りに人間のために、人間がよりよい生活を送るために働く“だけ”のヒューマギアだってんならともかく、あえてなのかそうでなければならないのかはまだわかりませんが、どちらにせよ人間のために働くことに「悦び」を感じそれを自覚(認識)してるヒューマギアが狙われているってところがエグイわぁ。
1話も2話も、マギア化させられてしまったヒューマギアがどれほどの規模で人を襲っているのかはよくわからないんだよね。大勢の死傷者が出ているのだとしたら飛電インテリジェンスに対する追求(警察からも世間からも)はこの程度じゃ済まないだろうからそこまでの被害ではないのではないか?と思うのだけど(実際見ててもそんな感じだし)、それは大事になるまえに或人が破壊してるからだとしてもマギアの暴れ方、襲い方が描写としてそんなでもないから「元がイイ奴で無理やり加害者にさせられた」という存在に対して「破壊」しかないというこの構図にはどうしたって胸が痛む。
ていうか、そもそもこの(一般)社会におけるヒューマギアの扱いというか認識というか、それがどんな感じなのかが見えてこない。外見は人間にそっくりなヒューマギアという存在が人間のために働いている世界だということはわかるけど、「警備員」や「配達員」といった云わば“キツイ仕事”を人間の“代わりに”担っているというだけならともかく「お笑い芸人」なんてところにまでヒューマギアが居て、或人は結果的にヒューマギアに『仕事を奪われた』わけだよね?。そういうことがそこここで起きているとすれば、人間みんながみんなヒューマギアの存在を認めているというわけではないのかもしれないよねえ?。それこそなんらかの理由で人口が半分ぐらいになっちゃって、それじゃ社会が回らないってんでヒューマギアの労働力が必要とされているとかでもない限り。
それに、不破と唯阿が属する『A.I.M.S』は内閣直轄の「対人工知能特務機関」であり、戦闘するための装備を備えた組織であるということは、少なくとも国家的には人工知能=飛電インテリジェンスが開発したヒューマギア(と定義するとして)に対しそれだけの「力」を有しておかねばならないという危機感は持っている、ということになると思うわけで、或人(飛竜インテリジェンス)目線では人間とヒューマギアは共存できているように見えるものの実はそうではないと、それを描くのが不破の視点、ということになるのだろうか。
というわけで不破さん。ヒューマギアはひとつ残らずぶっ潰すマンの不破さんですが、こんな過去持ちとなると「ですよね・・・」と言わざるを得ない。普通の中学生?が意識戻ったら友達全員死んでて窓の外にはヒューマギアの素体がうようよ蠢いていてそいつらが「コロス」っつって襲い掛かってくるとか精神崩壊してもおかしくないレベルなのに、ここからどう生き延びて今の不破さんになったのか、その過程に興味あるわー!
と思ったら、許可が必要だという変身アイテムを文字通り「力業」でロックを外し?銃弾を拳で割って変身するなんてものを見せられたもんで「あ、なんかわかる気がする(笑)」となりましたw。
(ていうか不破さんも不破さんだけど宇宙にある衛星からバイクぶん投げて寄越して天井ぶち抜くとか変身時にバッタがそこいらを破壊しまくるとか、飛竜インテリジェンスのシステムも大概ですよねwマモルマギアは常識の範囲内で逃げてるのにわざわざビルの壁面を走って窓ガラス割り放題の或人もですけどw)
或人曰く「ヒューマギアは人類の夢だ!!」
不破曰く「ヒューマギアは人類の敵だ!!」
強引に気合でバルカンに変身した不破がぶっ放した穴の向こうに見えたゼロワンの姿。
これで或人が単なる一般人であったなら不破と解り合える未来が見えるけど、或人はデイブレイク(男闘呼組を思い出す・・・)を事故として隠蔽処理した『飛電インテリジェンスの社長』であるわけで、あらゆる要素においてこれだけ明確に真逆のスタンスとなると共闘するには相当時間がかかるのではないか・・・
と思ったら、なんとなんと不破さんまさかの或人のギャグがツボ(笑)。
しばらくはゼロワンの正体が或人であることをエイムズには秘密にするらしいんで、それを不破さんが知った時どっちに転ぶかで不破さんの方向性が決まると予想するけど、それはさておき不破さん誰かに似てるなーと思いながら見てるんだけど青木崇高かなぁ?。ムネムネの弟と言われたら納得しちゃうような。