『凪のお暇』第8話

「慎二のお暇」からさっそくぶち込んできた「中善寺森蔵」にニヤニヤできたのも束の間、この母親というか母娘関係キッツイわ・・・・・・・・・。さすがに凪だってこの時点でコインラインドリーの話をドタキャンすることがどういうことかわからなくはないだろうけど、それでも母親への振り込みを優先する、してしまう姿はあまりにも愚かで哀れで。雨に濡れたらあっという間にくるくる頭に戻ってんのが何とも言えない絶望感。

タイトルマッチとか言ってるもんで、以前NHKで放送された「トクサツガガガ」の母娘みたいなもんだと思ってたんだけど、あれよりももっと根深いところで支配関係・呪縛状態にあって、しかも母一人子一人となると逃げ場もないし(逃げるという選択はできないだろうし)(その点慎二の兄・慎一は弟がいるから割り切れたところは多分にあると思う)、ここまでのヤツだと本音をぶちまけたらどうにかなるって話だとも思えないし、天国から地獄過ぎる・・・。

「親との関係」に関しては凪のこと、凪の気持ちが理解できる慎二は母親のところへ行こうとしてる凪を待ち伏せして止めたし、北海道まで追いかけて(迎えに行って)って「今の凪」のことを肯定してやったけど(そしてどさくさ紛れに再告白)、そのせいで凪の母親に不審を抱かせ東京に呼び寄せてしまったってのは皮肉な展開だなぁ。
そして母娘揃ってお金に余裕があるとは言えない生活してるんだろうに(さすがに70万程度を借金しないと用意できないとは思えないんで、娘が自分のために金を工面するかどうか試したんだと思うけど。前も車検代かなんかを出してくれと遠回しに言ってきてたし、そうやって娘の愛情を試し金銭という目に見える形で搾取し続けてきたのだろうと)、昨日娘が北海道に日帰りして翌日母親が東京にやってくるとかそういうところに“異常さ”を感じる。
“こういう親”への対応は解ってるからと慎二が得意の空気読みでその場を取り繕おうとしたけど、慎二の両親にはいつ会えるのか?と聞かれたこともどうにかするんだとしても、できるんだとしても、それは「今までの慎二」であり「今までの凪」となにも変わらないわけで、だからまあ(残り話数のことも踏まえると)このあと思いがけない展開になるのでしょうが、こういう問題はどうしたって気が重いわ。

ていうか坂本さんが地味に不運というか不憫すぎてだな・・・。自分の能力を求められて入社したつもりでいたら詐欺会社で、友人とコインランドリーを経営するためにいろいろと準備をしたら契約日にドタキャンされてって、ブレスレットの効果ないじゃんね・・・。
それでも凪に一言の文句も言わないどころか「楽しかった」と言える坂本さんだけど、それはそれでどうなんだろう?という気はちょっとする。大島さんの「友達」としてその「優しさ」ははたして正解なのか、と。あのままいったら詐欺の片棒を担がされてたところを大島さんに救ってもらった『恩』をこれで返したってなことならいいけど。ていうかコインラインドリーを買った「別の人」が実は関係者(緑さんのセンが濃厚か)で、二人の夢は終わってませんでした!なんて甘っちょろい展開はやめてよね。