『仮面ライダーゼロワン』第43話「ソレが心」

滅にイズを破壊されたことで滅への怒りと憎しみからアークになってしまった(アークを生んでしまった)或人には、同情はしないけどこれまで見続けた1年間を思えば悪い意味でだけど納得できました。
開始当初は暴走したら破壊しかないと言い訳しつつガンガンヒューマギアを破壊してたし、バックアップで復元可能となった中盤以降は暴走も破壊もされるがまま(復元させればいいというスタンス)だったというのに、「イズ」が破壊されたら私怨でブチ切れってあたり、常に自分の都合のいいようにしか物事を考えず、滅亡迅雷のせい人間の悪意のせい天津垓のせい、そして滅のせいと、自分はなにも努力せず、変わることをせずにずっと他人のせいにし続けてきたまさに「1年見続けた或人だな」としか思わんし。

でもあくまでも滅への攻撃であってそれが滅を庇うべく飛び込んできた迅に命中してしまったのは或人の意思ではなかったにせよ、迅を破壊してしまった或人は仮面ライダーとして、子供番組の主人公として、一線を越えてしまったと思う。たとえ相手が復元可能な存在であっても、怒りに我を忘れてしまったところでアークに操られてる状態なのではなく今の或人は「自分の意志で行動してる」と劇中で言ってしまっていることだし、そんなつもりじゃなかったで済む話じゃないだろう。

でもヒューマギアなんだよね。ヒューマギアなんですよ。迅もイズも滅もみんなヒューマギア。これまでに何十回も行われてきたヒューマギアの破壊と「違い」はない。
(まあ、ゼロワン計画に関わるイズだけはバックアップが取れないから復元不可能ってな設定だけど、でも全てのライダーがそのゼロワン計画の元で作られたというならばイズの特殊性もわかるけどバルカンやサウザーや滅亡迅雷というゼロワン計画の外で作られたライダーが存在してるわけで、今となってはバックアップ残せる設定にしておけばよかったねーそしたら復活できたのにねー(腹ぼりぼり)としか思えんわな)

そもそもヒューマギアは「飛電インテリジェンスの製品」でしかないわけだから、一体残らず廃棄してこの世からヒューマギアをなくしてしまえば問題の大部分は解決するよね。その決断を飛電インテリジェンスが下せばいい。
人間の悪意は絶対になくならないからアークは再び生まれるかもしれないし、その時ヒューマギアという依り代がなければネットワークを使って人間への再攻撃を始めるかもしれないけど、それはヒューマギアには関係のない「人間」の話であるわけで、病院をはじめヒューマギアの存在なくして社会生活は営めないと言うかもだけど、ヒューマギアが稼働してるのは一部地域だけで世界どころか日本の大半の地域は人工知能搭載人型ロボットなど存在しない生活を送ってるわけでしょ?。だったらここでもそうすればいいだけの話じゃん?。
これマジでどうやって終わらせるつもりなのだろうか。

とか思ってたらこの期に及んでバルカンの新フォーム!?。

なにやら「悪意は連鎖する」とか言ってるみたいだけど、怒りや憎しみを悪意と言うならばこの番組で誰よりも悪意を抱いていたのは不破さんだったわけで、でもいろいろあって今はその悪意を捨て・・・・・・きれてはいないだろうけどずいぶんとその濃度は薄まっているわけで、そんな不破さんが悪意の連鎖とやらを断ち切るのだとしたらわたしの1年は報われる!!かもしれない!!(言ってて虚しいです・・・)。