『仮面ライダーゼロワン』最終話「ソレゾレの未来図」

自分の力じゃ悪意を捨てることができないので滅に悪意をぶっ壊してもらおうとしたって、なぜそれで「強くなったな」になるのかまったく意味がわかんないですし(むしろ自分の悪意を自分の力で制御できず他人に助けてもらってるわけだから弱いだろうがと。強さとは力ではなく心の強さだとかなんとか言ってたんで(そんな陳腐な台詞を山本耕史に言わせんじゃねええええ!!)命懸けで他人に悪意を破壊してもらう恐怖に打ち勝つ心の強さとでも言いたいんですかね?)、或人と滅の超私的な殴り合いの結果が暴動を起こしてたヒューマギアにどんな影響を及ぼしたのかもさっぱりわからないのに暴走の危険性放置で新衛星打ち上げてヒューマギア事業拡大とかなんでそうなる?としか思えないんだけど、そんなことよりイズは特別だから復元することができない→見た目がまったくおなじヒューマギアを用意して「イズ」と名前を付けて「これからイズとのあれこれをたっぷりラーニングさせるから」って正気ですか?。これからじっくり調教して元通りのイズにしてみせるだなんてヒューマギアの個性を認めず代替品扱いしてるとしか解釈のしようがないんですけど。

「俺の息子を返せ!」「大事なものを奪われた哀しみがお前にわかるのか!」とか泣きながら叫んでた気がするけどこっちはまあ復元可能な存在であるわけだから元通りの迅がリニューアルして和風になった滅に「おとうさんっ♪」とか言ってても今更なにも言う気はありませんが、「家族が死んだら哀しいよな」からの『もう一度イズを造る』エンドは心底気持ちが悪いです。いや、気味が悪い。1年間共に戦い続けたイズの想いを胸に、新しいイズと新しい物語をこれから始めようってんじゃないですからね。1年間共に戦い続けることで生まれ育まれたイズの人格を新しいイズに教え込むっていうんだもん。ちょっと前まで滅に対して「ヒューマギアの心」について語ってたくせに新しい秘書型ヒューマギアの人格とか個性とか無視かよと。声優ヒューマギア回で「ヒューマギアを死んだ娘の代わりにしてはならない」と描いておきながら、復元不可能なヒューマギアとそっくり同じ見た目の個体を作り破壊されたヒューマギアを再生しようとすることはいいのかよと。いいんだよね、だって人間とヒューマギアは違うもんね。って結論にならない?。

言葉選ばずに言うけど最低最悪の最終回。仮面ライダーとしてとか、他の仮面ライダーと比べてとか関係なく、作品として最低最悪の終わり方だとわたしは思う。


この怒りをどこへぶつければいいのかわからないので一刻も早く忘れる。エイムズの隊員たちから必要とされず仮面ライダーバルカンを名乗り野良犬状態で人助けをしていくらしい不破さんのことは忘れないかもしれないけど忘れる。英明さんは見なかった。わたしはなにも見ていない。
来週からすぐ新しい作品が始まることがほんとうにありがたい。