『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#30「ふたりは旅行中」

あれ?ルパンとパトが使えるビークルって全てルパンコレクションをノエルが(人間が使えるように)改良したものじゃないんだ?。モフモフ兄弟が持ってたやつはなんかの理由でノエルの元から流出したものがギャングラーの手に渡った(ギャングラーが取り戻した)んだと思ってたんで、『ギャングラーが持ってるルパンコレクション(人間には使えない)』『ノエルが改良したもの(ルパン&パトが使用)』の他に『ノエルは関わってないけど人間が使えるルパンコレクション』もあるとかここでまた認識を改めないといけないっぽいな。
ああ、でもそうか。グッドストライカーを作ったのはアルセーヌさんであるわけで、アルセーヌさんだってノエルのようにルパンコレクションを改良してないはずがないよね。なんならノエルの改良技術はアルセーヌさんが残したデータを元にしてるのかもしれないし。
で、その消防車型ビークルを使って悪党が金稼ぎしてるという情報を闇オークションで捜査協力した日本の警察から得た国際警察日本支部は窃盗団と接触し回収を試みるべく圭一郎を派遣するが・・・ってのが何がどうなってそうなるんだ!?と驚き興奮した圭ちゃんと魁利の温泉旅行の内実であったわけですが、パトレンジャーはなぜこのことをノエルに秘密にしたのか?ってところに引っ掛かってしまって燃えも萌えもイマイチ中途半端で無念すぎる。
国際警察“日本支部”に対する日本の警察からの情報であり、指揮系統が異なるわけだし潜入捜査してるとはいえ怪盗と繋がってるノエルに知らせることなく自分たちだけで事を進めようという判断は理解できなくはないけど(わざとというか意趣返しってなところもあったのでしょうが、怪盗二人と共に現れ怪盗として堂々と名乗るノエルもノエルだしな)、でも新しいビークルを手に入れることができたとしてもそれ使えばノエルにバレるし、ビークルに不具合があったらノエルに見てもらうことになるんだろうし、ビークル絡みである今回の案件をノエル抜きで実行しようとする理由がわからん。
いや理由はわかってんのよ。圭一郎と魁利が二人で出かける話を描きたいという理由はわかってる。圭一郎と魁利の関係性をここでまたひとつ進めるという目的も。
そのために“ノエルに頼まれて圭一郎の休暇に同行する魁利”というシチュエーションを用意するとして、ノエルに対して“不自然に誤魔化す日本支部の皆さん”ってのはよかっただけにノエルが外される理由についてはもうちょい気を使って欲しかったです。
とはいえ髪飾りを巡る二人の違い、女の子のためにという想いは同じでも・・・をしっかり描いたうえでの「似てんじゃねえよ、めんどくせえ」という圭一郎に対する魁利の言葉は兄貴に対するコンプレックスの掘り下げにもなっていてとても見応えのある回でした。魁利が初美花の鼻をつまむやつ、兄貴が魁利にしてたことを今は魁利が初美花にやってるんだなってのをサラっと見せたのもすごくよかった。
取り戻したい兄貴に対して抱くコンプレックスに圭ちゃんに対するコンプレックスまで乗っかってしまった魁利はこの先どうなってしまうのか。一方市民の安全を守るためなら怪盗を信じて託すという変化であり進化を見せたどこまでいっても真っ直ぐすぎる圭一郎には怪盗の正体バレという特大イベントが待っているわけで、キツそう辛そう・・・だけど楽しみすぎる!!。魁利がコンプレックスを乗り越えるのと怪盗の正体を知った圭一郎はさあどうする!?はまとめてやりそう(やれそう)な気がするけど、そこでスプラッシュがルパンレッドからパトレン1号に返されたりしたらわたし絶対泣いちゃうよー!。