『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#23「ステイタス・ゴールド」

パトレンジャーどこいった・・・・・・ってことに目を瞑るとするならば、ノエルの能力・役割を具体的に見せるにあたり透真との「プロとしての矜持」という共通点でその距離感を縮めた今回の話は面白かった。恋人のために覚えた料理がやがて職業となり、その恋人を取り戻すことが現在の最優先事項ではあるものの“そのためだけ”に今を生きていると言うとちょっと大げさかもしれないけど、今は“それしかない”のであろう魁利と初美花に対し客のために料理を作っている時は怪盗としてではない『料理人』としての透真で(も)あるというのはなかなか興味深いし(この違いがいずれなんらかの展開に繋がったらすごいと思う)、透真好きとしてはだいまんぞくであった。
でもこれ料理教室の講師が次々と連続失踪してるってな「事件」なんだよね?。それがギャングラー絡みであると国際警察は考えていたわけだよね?。そこになぜパトレンジャーが絡まない?。一応三人を講師としておとり捜査は試し済みという説明はあったし、ノエルと圭一郎たちは指揮系統が違うってな話ではあるんで、怪盗に潜入捜査してる(怪盗と繋がってる)ノエルが怪盗の協力の元単独で捜査し解決しましたってなことでもおかしくはないのでしょうが、過程はどうあれノエルが持ち帰った成果についてはガタガタ言わずに認めつつ、内心はどうあれ取り逃がしたギャングラーをどうするかに即意識を向ける圭一郎は相変わらず良いんだけど、なんのための『警察戦隊』なんだよ感は否めないなぁ・・・。
追加戦士としてエックスが登場してから「VS戦隊」をバランス良く描くことのむずかしさがいよいよ表に出てきちゃってる気がしてならないのですが(スピンオフ撮影との兼ね合いという裏事情はありそうだけど)(というか、これまでは両方に見せ場を与えてきたものの怪盗であり警察でもあるノエルと絡ませることでルパンかパトどちらか片方だけを描く回もある、というスタンスに変わりつつあるのだろうか)、次回は魁利とつかさという意外なコンビ回らしいので大いに期待しちゃうわよ!。