『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』第2話

失踪した相棒先輩の願い=事件を未解決のままにしないこと=先輩が巻き込まれた事件の真実を究明するために違法捜査を公にすっぞ!という脅迫カードでもってミハンを動かす山内の視点を軸に、先輩の残した捜査手帳に書かれた「イザワノリト」=Season3の主人公である井沢範人がそれにどう関わっているのか!?ってのがドラマの縦線になるわけか。
で、その井沢が犯罪者に対し躊躇いなく引き金を引く人間であることは初回で解ったけれども、それには理由なんし意志があり、だから桜木の事件への関わりも「悪事」ということではないのだろうと、だって主役だもんねと、あたりまえにそう予想しかけたところで「お天道様は見ている」でハイ処刑ってマジかー。
殺ったのが井沢であれ別の人間であれ、娘を殺された(助けられなかった)母親の復讐殺人を止めるのは当然として、悪人を野放しにしておくわけには(視聴者感情としても)いかないよねってんで音声データという『証拠』を使い社会的に抹殺することもできるだろうに、問答無用で悪人を容赦なく「殺す」という解決法をとるドラマならばわたしの視聴モチベはぐぐんと上がるよ!(ていうかだったら初回の成河ちゃんはなんであんな温いオチだったの・・・)。殺人事件を未然に防ぐ(ことを目的とする)一方で殺人でもってその後始末をする(殺人を事故にする(死ぬのは止めない))という捻じれ具合は結構好み。今回の選挙に当選した直後にエレベーター抗に転落死という状況がまるで“天国から地獄”であるように、毎回の処刑方法を見立てじゃないけどそういう皮肉な感じでアレンジしてくれると尚よし。
井沢を筆頭にミハンメンバーは全員別のドラマの表現を借りると“犯罪因子”を持っていて、ミハンシステムによりそれを知った東堂は井沢たちを自分の配下に置きその動向をミハンシステムにフィードバックしてると今のところは予想しますが(一番ヤバいのは東堂自身ってところまで予想したくなるけど、でも演じるのが伊藤淳史だと思うとそんな展開になっても面白くないというか、なぜこの役を30代前後の美形俳優にしてくれなかったんだとしか思えないので東堂についてはとりあえず考えないことにします)、であればそれを桜木の事件とどう結びつけるのかな。死体の状態に対しバングルが綺麗すぎるので桜木は死んでないだろうけど。