『100万円の女たち』最終話

道間さんが好きだから道間さんの近くに人殺しはいらないと小林佑希改めヤノメグミを殺すと決めた鈴村みどり。
道間慎の一番のファンではなく慎くんが好きになってしまったから側に居て共に暮らし生きるチャンスをくださいとネコを連れ押しかけ女房になった塚本ひとみ。
開菜々果も白川美波も主人公に好意を抱いていたわけで、なんだよ結局主人公のハーレムドラマじゃないかよー!「僕の女たち」ってなんだそのタイトル!!。僕「と」じゃなくて僕「の」であるところにイラっとするーーーーーー!!w。
これから「道間慎」をひとみちゃんが表からみどりちゃんが裏から(陰ながら)支えていくんだろうね。
まったくもう、どんだけ愛され主人公なんだっての。
100万円の女たちとの同居生活の結末として、塚本ひとみがひとりだけ道間慎と共に生きるというのはなんとなく・・・ズルくね?という気がしてしまうのだけど、でも招待状に書かれていた「命の危険がある」ことについて、自分が死んでも何も変わらないと思ってた鈴村みどりや死ぬ覚悟をしていた白川美波(開菜々果も恐らく死というものを恐れてはいなかったのだろう)に対し、塚本ひとみだけは「道間慎を守る」という全く別の捉え方をしていた。「死」から一番遠いところにいた。だから塚本ひとみには道間慎と共に生きる権利がある、ってことなんじゃないかな。
しかしみどりちゃん。白川美波から成人するまでのサポートを託されたという砂子くんの申し出を断りどうするのかと思ったら、まさか「道間さんの近くにいる人殺しの排除」を依頼するとはねぇ。
金と権力があれば大抵のことはどうとでもなると、警察が自分を捕まえることはないと、そう豪語したぐらいなので、道間慎を使ったゲームは終わりとなった以上、小林佑希と名乗っていた女をどうこうすることはできないんだろうなと、だったらせめて次の玩具が見つかるまで暇な時間を持て余しまくればいいと、心が死にそうなほどつまらない毎日を送ればいいと、そう呪うことしかできないのかなーと思っていたので、まさか鈴村みどりがこういう手段に出るとは驚いたわ。
鈴村みどりの目的というか理由としてはヤノメグミに告げた通りなのでしょうが、それと共に「美波さん(と菜々果さん)の敵討ち」ってのもあったよね。
そしてそれは砂子くんの望みでもあったのではないか。
政財界に顔が利く「フィクサー」の妻であり、現在はその地位を継ぎつつある女を殺したらタダで済むはずがないことぐらい裏社会に生きる砂子くんならわかるはずで、それでも鈴村みどりの頼みを聞き入れたのは、砂子くんの中にもそういう想いがあったからなんじゃないかな。
別れ際の「みどりさん、あなたは生きてくださいね」という言葉。
「あなたは」って、じゃあ砂子くんは?美波さんのお墓に手を合わせた砂子くんはこのあとどうなっちゃうの!?。
ってところで砂子くんの“部下”になってた金髪兄ちゃんの「またな」が希望・・・・・・になる・・・かな。お墓参りしてるのが砂子くんひとりだったら完全にフラグだけどそこに金髪兄ちゃんもいたことでわずかでも希望を持てる余地が生まれた・・・ような気がする。
白川美波の名で児童養護施設に寄付をした鈴村みどりはこれからきっと白川美波のような女になるのだろうと思うわけで(美波さんが砂子くんに託したのは鈴村みどりとして成人するまでのサポートで、でも鈴村みどりは鈴村みどりではなく白川美波として生きると決めたから砂子くんのサポートを断った、ということだったのかな?。鈴村みどりのサポートと白川美波の代わりとしての自分のサポートは違う話だと考えたとか)、そしたら金髪兄ちゃんが砂子くんのようにみどりのサポートをする未来が見えるんだけど、でも今の金髪兄ちゃんが砂子くんになれるとは思えないので、砂子くんは逃げ延びて、金髪兄ちゃんに仕事のやりかたを伝授してくれるに違いない。わたしはそう信じるよ。
最後の最後までこのドラマが向かう先が全く見えなかったけど(花木ゆづは最後まで独り相撲だったし・・・)、前回までは不穏な感じというか、心のざわざわを掻き立てられていたED曲が最終回は優しく聴こえた。
面白かったなー。ほんとうに面白かった。こんなに先が見えないことが面白いドラマはそうそうない。間違いなく今期ナンバーワンでした。
中村倫也くんが出てなかったら確実にこのドラマを見ることはなかったわけで、倫也くんには全力感謝しかない!だいすき!(なんだこのまとめw)。