『わたしを離さないで』第3話

ようやく綾瀬さん・水川さん・春馬に変わったけど、子役時代とはまた違った居た堪れなさを感じるわ・・・。春馬のサイズで癇癪持ちとか、なまじ上手いだけにキツイよ・・・。
これからどんな話になろうとも、劇中時間でいう「現在」ではトモも美和も臓器抜かれちゃってるわけで、トモは「恭子は俺に会いたくないと思う」と言い恭子は美和を心の中で「あの女」呼びしてるわけで、今のところこの先になんの希望もないとしか思えないよね。むしろひどいことになりそうな気配しかない。
最初から、例えば恭子とトモが与えられた運命から逃れられるとかね、そういう方面での希望があるような話ではないんだろうなーってのは1話冒頭のトモと恭子の様子からしてわかってたんだけど、決められた人生だけど、提供者という運命だからこそ、それゆえに特別な幸せを知るとかさ、そういう話だったらいいなと思ってたのに、学園出たらボロボロコテージってなにこの絶望感。
外の世界とは異なる価値観・社会観で育てられてきた恭子たちですら絶句してたぐらいだから劇中設定としても「ボロ屋」ということなのでしょうが、必要なのは『中身』だからといって、こんな環境で生活してたら中身にも影響ありそうだよね。ただでさえひどい環境なのにそのうえそんな環境下で利用され支配され許し続ける綾瀬さんを見なきゃならないのかと思うと気が重くなるなんてもんじゃないんだけど。
でもここには井上芳雄さんがいるのである。
子供の頃から冷静に周囲を観察し、卒園時に発信器を取り外したことがわかるようにした靴を放置していくという“仕返し”をしてみせた真実(この名前は確実に意図的だよね)のこれからの動向は気になるけど、学園を出てから真美が何をしようが何を言おうが繰り返すけどトモも美和ももはや“手遅れ”なわけで、二人の「現在」になんの影響もないわけで、今のところ希望の欠片も見えないんだよね。真実にとっちゃ恭子だけが友達、もしくは仲間で、トモは勿論美和ですらどうでもいい存在なのだとしても。
卒園時ではまだ子供のころのまま大きくなったような恭子なのに、「現在」は笑顔のない介護人になってしまった理由に真美が関係しているのかなと、真美によって齎される“何か”によって恭子は変わっていくのかなと予想しますが、「現在」の恭子がとても幸せには見えない以上、それがいいこと・・・ではなさそうだよね。
でも、「現在」までは救いのない話だとしても、救いのない話を救いのないまま終わらせても仕方がないというか連続ドラマ化する意味がないと思うのでこの先きっとそういうものが見えてくるのでしょうが、今の時点ではわずかな光すら見いだせない。それはそれで面白いとは思うんだけど、どうなるんだろうなぁこれ。
ってところで、次回から井上芳雄さんが出るのである。まだまだわたし頑張れるのである。