- 作者: 前川裕
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
とにかく得体の知れないという印象で、それは偏に「木裏」という犯罪者からくるもので、それは“真相”が明らかになる最後の追記を読んでも変わることはなかった。
そういうことであるならばもっと人情に寄せるというか、人間らしさをチラ見せしながら描くこともできたと思うのだけど、最後までそういうものを一切排除し描ききったことで私にとってその得体の知れなさとともに心に残る作品になった。
人間性を疑われるかもしれませんが・・・・・・
『死屍累々』ってカッコいい言葉だよねぇ(うっとり)。