道尾 秀介『ノエル』

ノエル―a story of stories

ノエル―a story of stories

物語(空想)は時に人を救う。
今この瞬間この現実に希望や未来や幸せが見つけられなかったとしても、どんなに小さくても必ずそれはそこかしこにあるわけで、そのヒントは物語の中にあるかもしれない。だから出来れば自分の物語を作ってみればいい。そうすることで自分と向き合いそこかしこにあるはずの光に気付くことができるかもしれないから。
ってな話のつもりで読みましたが、私お話だったら毎日平均5話ぐらい作ってんだよなー(笑)。一向に救われないなー(笑)。
やっぱり道尾さんの作風変わったわ。よくも悪くも丸くなったと思う。これまでのように分岐点でAを選ぶことも出来る(そういう道尾さんはまだ存在してる)のでしょうが、でも今必要なのはこの作品のようにBを選ぶことなのかなーなんてことをぼんやりと思いました。