『獣医ドリトル』第5話

加藤治子さん演じる老婦人の鳩エピソードそのものはとても素敵な話だったと思うのですが、それと並行して描かれていたりょう演じるひとみさんの話がなぁ・・・・・・。あっちが実は不倫じゃなかったからこっちもってな安易な感動展開にならなかったのは良かったと思うけど、50年間信じて待ち続けた夫からの通信文を読む老婦人に「勇気を貰った」と言った直後にたまたま通りかかった教会で行われてた結婚式を見ちゃってパニック→死のう ってさぁ・・・、老婦人の旦那さんは不倫心中なんかじゃなかったけど自分の旦那は・・・と余計に落ち込んでしまった部分はあるかもしれないし、それだけ傷ついてるんだろうなーってことぐらいは汲み取れるんだけどさ、ドリトル先生にあれやこれやの萌えセリフ&表情をさせたいがための展開に思えてちょっとなぁ。貰った「勇気」はどうなったのかと。
まーかつての想い人に対して「獣医はボランティアじゃないんだ。引き取りにこないなら猫は保健所で殺処分されることになる」とあえて冷たいことを言うドリトル先生には非常にモエ苦しかったですけども!。そして「生きていてくれればそれでいい」などと言うドリトル先生の切な寂しそうな表情と言ったらたまらんかったですけども!!。
ついでに花菱先生に「ありがと。ドリトル」とキラ爽スマイル向けられ「その呼び方はやめろって言っただろ。支払い、忘れんなよ」と肩を叩いてしっかりスキンシップしつつその場から去るドリトル先生は、それを聞いて「ドリトルは素直じゃないなー」ってな苦笑を浮かべる花菱先生とセットでクソ萌えでした。絶対狙ってやってるって分かるのに毎回負ける自分が悔しい。
一方自らドツボに嵌ってしまった花菱先生。花菱先生ってさぁ・・・・・・・もしかして結構自己中だったりしますか?^^。自己中ってか物事を“自分の見たいようにしか見ない”人なのかなーと。花菱先生は心の底から純粋に土門先生が唱える動物総合医療センターに賛同してたと。そこまではいいよね。でも自分と志を同じくしてると思ってた土門先生が「安楽死」を容認してることを知り、「距離を置こうと思います」ってさぁ、ちょっと無責任すぎると思うの。自分の立場ってか知名度ってもんを全く分かってないのね、きっと。だから花菱先生が手を引くことで動物総合医療センター計画にどんな影響が出るのか考えもしないんだ。そもそも花菱先生はこの計画には「自分も混ぜてくれ」とお願いした立場だよね。立候補したようなもんだろ?。確か以前富沢教授が土門先生に向かって「安楽死推進派の君が珍しい」という発言をしたと思うのですが、だとしたら土門先生のことを少し調べれば安楽死という選択肢に対する明らかな意見の違いがあるって分かると思うのね。調べたとしても狡猾な土門先生のことだから計画推進のために花菱先生を取り込むと決めた瞬間から花菱先生にとって耳障りのいい理想の言葉を並べ立てるであろうことは想像に難くないけど、そうであるならば今回の安楽死発言→距離を置きたい宣言もまだ共感できる。でもきっとそうじゃないよね。花菱先生は土門先生がどんなスタンスの獣医であるか調べることもせずただ自分の“理想”との共通点だけ見て聞いてその気になってたってことなんだろうなと。いくらなんでも甘すぎじゃないかと思った。
つーか花菱先生がメスを握れなくなったのってインターン時代なの!?。わたしはてっきり自分の病院を経営しカリスマ獣医としてテレビ出演をしてる現在の環境になって以降だと思ってました。じゃあさ、花菱先生は動物治療には絶対に必要である手術を行えないって分かってるのに「カリスマ獣医」を名乗ったってことなの・・・・・・か?。自らそう名乗ったんじゃない周りが勝手に言い出したんだって言うだろうけど、それはさすがにどのツラ下げてカリスマ獣医(笑)と言われても仕方がないような・・・。最初から「内科専門医」と謳ってるならいいんですよ。それこそ鳥取動物病院とか近くの病院と提携した上で診断は花菱病院で自信を持って行い手術が必要ならば信頼できる他病院を紹介しますとちゃんと説明してるならいいと思う。実際今はそういう状況なわけだし。でも言い方悪いけど花菱先生は自分が手術を行えないことを『隠してる』わけだよね?。これまではこんな風に思わなかったんだけど、なぜだか今回はそこに引っかかった。
でもそれは恐らく作戦なのだと思う。土門家を敵に回したことでいよいよ花菱先生に様々な攻撃が仕掛けられるわけですが、現時点では花菱先生にも多少なりとも非があるというか、100%同情できるわけではないんだけど、どん底に突き落とされたそんな花菱先生にフフンと笑いながら手を差し伸べ「お前も悪いけど、土門のやり方はもっと気にいらない」なんていいながら協力してくれるドリトル先生エスウウウウウウウ!ってな展開にするための下準備、ということなのでしょう。恐ろしいドラマです。
恐ろしいといえば突如豹変し暗黒面を全開にする兄を見たフィリップくんが「なんか・・・怖い・・・」ってなんだそれ(しろめ)。可憐な学ランフィリップくんになんてことを言わせるんですか!チビる!!。
一応この「なんか怖い」発言は“誰も聞いてない”ということでよろしいか?。まさか誰かの目を意識した上での発言だということはないんでしょうね?。だとしたら矢ガモや傷つけられた仔犬に関してフィリップくんはシロ認定してもいいかと思うのですが。


それにしてもふじさわえまさんの存在はドラマの世界においては兵器レベルですね(笑)。八の字眉毛はなんとか耐えるとしても(あと真央ちゃんの額のあたりもね・・・真央ちゃん前髪作ったほうがいいと思うよ・・・・・・)、セリフ言わせんな(笑)。


ワンシーンだけ映ったドリトル先生に抱かれる黒いフレブルが可愛すぎて悶えました。フレブルいいなーいいなーーーーーー><。てか今回こそなかったけどドリトル先生とあすかわんこ5.6頭連れて散歩してんじゃん?。どれも結構な高級犬だから100万は吹っかけてるだろうしw、とすると鳥取動物病院はわたしの知らないところで月5.6百万は稼いでるってこと・・・なのか?w。


EDのCDプレゼントでもドリトル先生を保ち続けるおぐりさんはさすがでした。わたしこういうところで役者の素みたいなものを見せられるのいやなんだよねー(特撮を除いて)。