おいおい、蟹江敬三×猫とか卑怯だろ！しかもベンガルて！。
ベンガル改めトラ吉が蟹江敬三演じる樋口さんに懐こうとしない理由は死んでしまった飼い主のトメ婆さんを忘れられないからだった。
衰弱し飼育員の板東くんを拒絶するイルカは実は子供を亡くした悲しみを抱えていて、そして板東くんを拒絶していたのではなく逆に助けようとしていたのだった。
二つの動物と人間との物語によって描かれたのは「言葉にこそできないけれど、動物にも感情があって想いがある」ということ。動物の異常な行動にはちゃんと理由があって、人間の一方的な感情でもってそれを判断し決め付けてはならないということ。
･･･なんだけど、蟹江敬三とにゃんこの演技が神すぎて涙なくしては見られませんでした･･･。そろそろその時を覚悟しなければならない歳になってきたわんこと暮らすわたしなので（あと十年は生きるんだもんね！とわんこにも自分にも言い聞かせてますが！言霊ことだま！）樋口さんの現状はまさに他人事とは思えず、一方のベンガル改めトラ吉の気持ちも可哀想で堪らない。つーかトラ吉演技上手すぎ！あの振り向きっぷりとか反則だろー（ボロ泣きで）。
一方板東くんとイルカのキャンディの物語はイルカの治療（原因究明）そのことよりも板東くんの「治療」とあと花菱先生のトラウマ説明に重きを置いていたので、うん･･･まぁ、よかったんじゃね？って感じ。いくら自信を失ってるとはいえ板東くんのあの「無理です（即答）」連発にはイライラした。元々そういう考え方をしちゃう青年なんだろうなってのは伝わってきたし、まだ新人飼育員だからいきなりキャンディに拒絶されたと思って心折れたってなことだろうけど、演じてるのがまっすーなんで（笑）、増田てめーウダウダ言ってんじゃねーぞ！とか思ってしまったわｗ。
そんな板東くんに「今のは褒めたんだ」とクールに言うツンデレドリトル先生には全力でハァハァしましたが、確かに「でも突き落とすことはなかったと思います」（笑）。
キャンディがあすかと板東くんの間に割って入ってぴゅ〜って助けたシーン、あれどれぐらい時間かかったんだろうか。「動物の気持ち」をテーマにしたドラマで人間の娯楽のためにイルカや猫に“演技”させんのってどうなの？って気がしなくもないけど･･･イルカも猫もお見事！でございました。
で、花菱先生のトラウマが2話にして早くも明らかになりましたが、花菱先生パートはどういう展開になるんだろうなぁ。トラウマの理由が明かされるのがもっと後だとしたら、再びメスを握り手術を成功させることがこのドラマにおけるゴールってことになっただろうけど、まだ2話だし、それに花菱先生自身はトラウマはトラウマとして受け入れてるというか、自分はメスを握ることができない、だったら内科診察のスペシャリストになって一匹でも多くの動物を救いたいって前向きで明確な目標があるわけじゃん。確かに人間ならばいろんな科があって分担して診療・治療にあたっているわけで、花菱先生が診断を下し腕のいい先生が実際に手術を行うという花菱病院のシステムはそういう意味では正しい動物医療のあり方、と言えると思う。だから無理してトラウマ克服する必要ないと思うし、ていうかドリトル先生と花菱先生が一緒に病院やればカンペキなんじゃね？って思うんだけどｗ。
オペ担当してた先生って花菱先生のことあんまりよく思ってなかったぽいよねぇ。絶対花菱先生がオペしないことに気付いてたと思うんだけど、カリスマ獣医だなんだともてはやされてスポーツカーなんか乗り回してるくせに、力仕事のオペは毎回俺に振りやがってクソクソッ！とか思ってたような。夢である海洋生物医療に携われることになったわけだから今はウハウハだろうけど、そのうち酒のつまみ的な感じで「実はあの花菱って獣医さー、オペしないんだぜ」なんつってポロリと話したことが噂として広まり、カリスマ獣医の座を下される･･･なんてことになったりして。
つーかその海洋生物医療云々が土門長男の仕業だったのは驚いた。獣医学会会長？に就任した父親の口利きならともかく長男ですらそれが可能だなんて、土門家どれだけ業界への影響力あるの･･･。
で、前回見はぐった矢ガモに続き柴犬わんこ！！！！！！！！と、あの周辺では動物虐待が連続して起きている、ということなのか。土門先生と富澤教授の間にも浅からぬ関係性があるようだし、土門家VS富澤教授の代理としてドリトル＆花菱という図式のほかに、この一連の虐待の犯人は誰か？ということもドラマ全体の縦軸として描かれるってことなのかな。チラっと映った犯人と思しき人物の姿から予想するに、今のところの本命はやはり土門兄弟のどちらか、ということなのではと予想するわけですが、フィリップくん（弟）はやだー！だとしたらドリトル先生に救われることになるんだろうけどでもやだー！。
ていうか動物虐待とかドラマの中ですら見たくないからこの縦軸はさっさと終わらせて欲しいです･･･。
