東川 篤哉『謎解きはディナーの後で』

謎解きはディナーのあとで

謎解きはディナーのあとで

表紙の眼鏡執事+ドSの文字に問答無用で喰いつきましたが、うーーーーーーん・・・私が思い描いていた(期待していた)ドS眼鏡執事ではなかった・・・です。確かにお嬢様に対してサラっとアホだの使えないだの結構な暴言吐いてるんだけど、“暴言”なのよねぇ。ドSの言葉ではない。それにお嬢様に対する他人の言葉をなぞったつもりがついつい余計な一言(本音)を加えちゃってすかさずつっこまれると「シマッタ」って呟いちゃうとか、ベテラン執事と交流を深めるためにパーティに参加したいけど車で待機といわれてあからさまに不満気な顔しちゃったりとか、人間味があるってか・・・お茶目ですらあるわけですよ。ちがーーーーう!こんなのドS執事じゃなーーーーーーい!。
それを言ったらお嬢様刑事だってお嬢様にしては少々お言葉が・・・・・・汚いんですけどね(笑)。
そんなわけでそっちの面ではやや期待はずれではありましたが、執事とお嬢様の掛け合いは面白いし、肝心の謎解きも解けそうで解けない絶妙なレベル+軽いタッチのものばかりで、これは確かに売れるなと。
そしてなんと言っても風祭警部の残念っぷりが秀逸(笑)。続編の連載が決まったそうですが、風祭警部のスピンオフが読みたいなー。
でも一番読みたいのはやはり烏賊川市シリーズですけど!。