誉田 哲也『武士道エイティーン』

武士道エイティーン

武士道エイティーン

これで終わりなのかなぁ?。磯山さんと早苗の勝負の結果がこれはこれでアリだとは思うもののでもやっぱり全ての条件が整った上での戦いを見たい(読みたい)と思ってしまうわけで、磯山さんの言葉からして第2章として続きはいくらでも書けそうではあるし書いて欲しいんだけど、早苗は確実に新しい道を歩き始めてるからこの二人の物語としてはここで終わったほうが綺麗・・・かもしれないなぁ。ある意味集大成にあたるわけだから二人の戦いをもっとじっくり集中して描いてくれていたならばまだしも、合間にスピンオフというか、二人の周囲にいる人の物語が挟まれるからどうしても気持ちが削がれるし、その物語も時代背景や内容が異なりすぎな上になまじ魅力があるもだから、トータルとしてみるととっちらかった印象になってしまったのが残念でした。
もし続きがあるならば、シリーズに出演するキャラクターたちのその後を一人ひとり追う形(他のキャラクターは友情出演的な感じで)での短編集だったらいいな。大学生になった岡巧の物語が読みたいです。