『寿 新春大歌舞伎』@新橋演舞場

新橋演舞場昼の部を見てきました。演目は「毛谷村」「奴道成寺」「人情噺文七元結」の3本。新年にふさわしい、華やかな舞台でした。
「毛谷村」は菊之助様と海老蔵コンビで、そりゃもう美しかったですよ。お姿だけは・・・。海老蔵は、襲名後初めて見たのですが、貫禄ついちゃってました(太ったんじゃない?とも言う)。真ん中よりも上手寄りの席だったのですが、海老蔵のセリフが聞き取りにくい場面が多々あり。子供好きという設定なのですが、ちっとも好きそうに見えないところがちょっと笑えた。去年からの襲名公演の疲れがどっと出てる感じが見えすぎてたのがどうもなぁ・・・。菊之助様は相変わらず立ち姿が素敵でした。


「奴道成寺」は松緑さんの1人踊り。
狐とおかめ?だったかなぁ、踊りながらお面を何度も付け替えるのですが、それがめちゃめちゃ早いの!あれどうやって顔に接着してんのかなぁ・・・。JACジャパンアクションクラブ)みたいなアクションあり。雑魚どもがバンバンひっくり返ってました。演目そのものは見れたし、踊りも悪くないんだろうけど、いかんせん顔とスタイルが・・・。


尾上右近さんの襲名も兼ねた「文七元結」は途中で豪華ミニ口上もあり、楽しめました。菊五郎さんと田之助さんが最高でした。特に田之助さん。ほとんどコント。菊之助さまはこの手代の役ほんっと合うなぁ。ザ菊五郎劇団でした。
復帰した團十郎さんは出番もセリフも動きも少なめの役でしたが、心配したほど痩せてもいないように見えました。毛谷村ではイマイチだった海老蔵は、こっちもめちゃめちゃやる気なさそうな感じで、口上も早口すぎて何言ってんだか殆ど分からず。ずっと左手を右の袖の中(肘のあたり)に入れてるのが気になったのですが、痒かったんだろうか・・・。
あと、時蔵さんがめちゃめちゃ素敵。今回の舞台の中では一番素敵でした。
右近さんはなかなかお芝居上手いじゃないか!と思ったけど、ちょっとぽっちゃりしすぎ。声がかすれ気味なのも気になったんだけど、疲れか、それとも声変わり中か?あれが地声だとすると、ちょっと厳しいかなぁ。