『滅相も無い』最終話

老いること、もっと言えば死への恐怖が子供の頃から岡本の中にあったということならば、それを抱えて成長しこの年まで生きて来た岡本は、穴を前にしてそれまで意識していなかった雪の冷たさに気づき好きなカフェの居心地と猫を思い出し、どちらに足を向けたのだろうか・・・

ていうか岡本の話こえーし!朝日と夕日が左右同時に見える(という夢の)意味はそれ(自分なりの解釈ができる)としてあの白濁ドロドロ液体なんだよ!?。

「夢の中だと思って腹を刺したけど、目が覚めたら病院でした。あ、もちろん大事には至らなかったんですけどね、今こうやって話をしてるぐらいなんで」とか言うかと思ったけどそんなことはなく、目が覚めたら自室で、お祖母ちゃんはとっくに亡くなっていたという「オチ」のそこはかとない気持ち悪さ。
その『そこはかとなさ』がこのドラマなのかなと、わたしとしてはそれで一応終わらせることができそう。

結局穴がなんなのかわからず、堤真一演じる小澤がなんなのかもわからず終わったな。
小澤に導かれ?勧められ?穴に入ろうとしてるひと、入るか入らないか迷っているひとたちの話を記録していた岡本に「小澤さんは入らないんですか?」と聞かれての顔、なんなのよその顔・・・。