『テセウスの船』第4話

面会に来た主人公に「待ってたよ、心さん」と言った佐野はこれ完全に主人公が未来からやってきたことを覚えてる、主人公が出会って共に時間を過ごした「佐野さん」ってことでいいんだよね?。
つまり、タイムスリップする前、妻が娘を出産するも亡くなってしまった世界線を「A」とするなら、主人公がタイムスリップした先が「A」の過去なのか、それとも「B」という別の世界線なのかはわからないけど、仮に「B」とするならば、面会した父親が「心さん」の記憶を持っているということは主人公が再びタイムスリップして戻ってきた現代は「B」の世界線ってことになると思うのだけど、てことは音臼小事件の遺族である村人たちもまた主人公がタイムスリップした「B」の世界線にいた村人たち、『その後の村人たち』ってことになるんじゃないの?。

とすれば「B」の世界線の現在では本来の「A」の世界線ではいなかったはずの『突然村にやって来て、いくつかの事件の「容疑者」として村八分みたいな目に遭わせた「余所者」』の存在があると思うんだけど、村人みんな忘れちゃってんのかね?。佐野文吾が「犯人」として逮捕されたことで「佐野んちに居た怪しい男」のことなんてどうでもよくなっちゃったとか?。
なんにもなければそんな昔に数週間だか数か月だか村に滞在しててやってきたときと同様に突然姿を消した男のことなんて忘れてしまうだろうけど、でも重大事件起きまくってたし、明らかに怪しいし、怪しまれてたし、タイムスリップしたあと“村人総出で捜した”らしいし、それこそそんな男がいたことが「情報」として残っててもいいと思うんだけどなぁ。

ていうか、村人はともかく姉ちゃんは「心さん」のこと覚えてないのかよと。破ったあと母親が修正してくれたという言葉とともに心さんが手渡してくれた家族写真を持ってたってことは、姉ちゃんもまた「B」の世界線で心さんと共に過ごしたあの「鈴」だろうに、弟を見て「心さん」のことを欠片も思い出さないっぽいことが不思議でならない。ほんの一時居候してたお兄さんってだけじゃないじゃん?自分がいじめられるキッカケであり友達が行方不明になるという大事件に深く関わっていた「心さん」なわけじゃん?。十何年とかぶりに再開した弟と心さんを結びつけることは出来ずとも(そこは出来るはずがない。出来たら重度のSF脳ですw)、久々に会った「成長した弟」を見て記憶が刺激されたりしないのだろうかと。


邪な見方をするならば、まだ中盤に差し掛かったこの段階であからさまに怪しい行動を取ってる当時とは別人のようになってしまったさつき先生は「真犯人」ではないのでしょうが、さつき先生も実はタイムスリップしてて、主人公が「B」の世界線で知り合ったさつき先生ではない(だからまるで別人なのだ)としたら真犯人かもしれないけどさすがにそれはトンデモすぎるかw。


山田孝之で良かったとは思うんだけど、車椅子に乗る安藤政信を見てしまうとdeleの圭司を安藤政信で見たいと思ってしまうの。