『テセウスの船』第5話

過去でも現代でも、結局ウルウルおろおろすることしかできない主人公が無能すぎてイライラするんだけど、それでも本来であれば「妻」であった女をモノにしつつあるとかそっち方面だけはちゃっかりしてるところがまたイラつく。まあ同じ佐野姓を名乗ってるなら区別のために名前で呼ぶのもわかるけど、別姓かつ結婚指輪してる男を「心さん」と呼ぶ女のほうがアレだけど(鍋を餌に家に上がりこんだのは家庭の様子を探るために違いない)。

そんで弟が無能なら姉ちゃんも愚かでなー。父親が「無罪」なら義母の脅しなどなんの意味も持たないってのになんで大人しく従うの?今目の前で「犯人」の名前が語られそうになってるというのになんでそれを邪魔しようとすんの?って話だし、ただ静かに生きていくための居場所が欲しかっただけで夫への愛情などないのだとしてもお腹の子は「自分の子」だろうにその子にどんな影響があるかわからない薬を飲むなよって話なわけで、なにやってんだこの女。

松尾さんの「証言」の内容も、『視界が悪くて金丸刑事を突き落とした(喋っていた)のが誰だったか見えなかった』というから吹雪で人の姿が判別できないほど見通しが悪かったのかと思いきや金丸の姿ははっきり見えてるけど相手のほうは木が邪魔で文字通り視界が遮られてましたって、そんなのちょっと自分の位置を変えて視界を確保すればいいだけなのにこいつもこいつで使えねー!。まあ一番使えないのはその証言を録音しない主人公なんだけど!。

と思ってたら、松尾さん死んじゃいましたってマジかよ・・・・・・。
「命懸けだったけど成功した」って発言からして殺ったのは木村さつきなんだろうけど、音臼小事件の真犯人でもない限り、佐野文吾の無実を証言しようとしてる人物を殺害する理由なんてないよね。
でも松尾さんが証言しようとしてたのは「婚約者だった翼が指示通りあかねちゃんを殺せなかったと『誰か』と話してた」ってことと「金丸が未来ノートがどうのこうのと話してた『誰か』に突き落とされた」ってことであってその『誰か』が音臼小事件の犯人だとは言ってないし、主人公がそう思うのはまあ心情的に理解できるとしても、客観的にみてこの証言で佐野文吾の冤罪を晴らすことができるとは思えないんだけど(佐々木が盗み翼に渡した青酸カリが事件に使われたものであり佐野宅で発見されたものと同一であると証明できればなんとかなるか?と思いかけたけど、それでも佐野宅で見つかったことが逮捕の決め手になったわけだし、そこを崩せなかったら無理ではないかと)、いずれにしても松尾さんが「犯人」として告げようとしてた名前は「木村さつき」ではないだろう。もしそうだとしたら、このタイミングで突然自宅を訪ねてきた「木村さつき」を家に上げることはしないだろうし、上げたとしてももっと警戒とか怯えとか、そういう態度を見せるだろうに、そういう様子には見えなかったもの。
となると、木村さつきは先走って松尾さんを殺しちゃったの?としか思えないんだけど。もしかしてこのドラマ馬鹿しかいない?w。