『テセウスの船』第9話

不審な廃棄物のなかに折られたFDがあって、そこには「駐在日誌」と書かれたラベルが貼られていたってんで駐在所に駆けつけて、そこにあったワープロを起動させたら「駐在日誌」というフォルダがあって、開いたら犯行の記録が書かれてました。記録の通り裏庭を掘り起こしたら青酸カリがありました。「みーっけ」。

いやいやw、本体にデータ残ってんなら破壊されたFDはなんなん?って思いません?w。青酸カリ発見の流れがあまりにも出来過ぎているって考えません?w。

劇中の刑事はそうは思わなかったらしいけど、視聴者的にはそれが仕込みであることは明白なのでちょっと考えてみますけど、裏庭に青酸カリを埋めるのと駐在所のワープロ(蓋にシール貼ってあったけど、前からシールありましたっけ?)に日記のデータを仕込むのにどれほどの時間と佐野一家の目を気にする必要があるのかわかりませんが、佐野一家+心さんが揃って不在にしてた時間がありましたよね。
純粋なる善意からのお誘いで、駐在所が無人になったのは犯人にとっては偶然の好都合ってことだったのかもしれませんが、もしそれが犯人の計画なのだとすればイノシシ鍋を振舞ってくれた井沢と徳本は協力者ってことになるだろうし、であれば割れたFDの存在を警察に伝えた田中正志もそうなのではないか。

ってところでいよいよ「黒幕は誰だ」となるわけですが、その中に鈴が含まれていて、その可能性を否定できない、そんな胸糞展開をやらかしかねないここまでの作劇を否定はしませんが(少なからず楽しんでますから)、今回の(一連の)事件の背景に1977年の音臼村祭りで起きた中毒死があるのだとすれば今小学生の鈴が「黒幕」ということはないだろうし、予告にあった“制服姿で「お前だったのか」と言う佐野文吾”のカットも、これが誰かの夢や妄想なんかじゃなく現実のシーンなのだとしたら娘に対してこんな顔こんな言い方で「お前だったのか」とは絶対に言わないだろうから、黒幕候補に鈴が含まれてるのは“釣り餌”だと思うわけで、だとしたら悪趣味。

そんでこのときの佐野文吾が“制服姿”だったということは釈放されるってことなんだろうけど(逮捕時は私服だったもんね)、佐野文吾に敵意を抱いているような言動が目立つ小藪だけど、実は佐野文吾に掛けられた容疑を晴らすために音臼村に乗り込んできたってなことじゃないかな。理由は「俺が一番佐野文吾が正義マンであることを知っているから」ってなとこかと。アイツのことは大嫌いだけどアイツがそんなことをするヤツじゃないことを俺は知ってる、なんて萌え関係をなんで小藪にやらせんだよ・・・ってのはそれとして、そうであってほしい。加えて金丸から音臼村でアレコレ事件が起きていることを聞かされていたってことならなおよし。「これは俺にとってお前に貸しを作ることであり、金丸の弔い合戦なんだ」的なね。小藪じゃときめかないけど。


で、今回も主人公は安定のオロオロしてるだけの無能でしたが(せめて父親を発見するぐらいできるかと思ったら、ウロウロしてたら偶然解放された父さんと鉢合わせしましたとかひどすぎない?w)、あのー、安藤政信はいまどこでどうしてるんですかね?。