『軍師官兵衛』第12回「人質松寿丸」

中谷様の子を想う母としての嘆きと家を守る妻としての葛藤はさすがでした。これまで貫禄すら感じさせる賢妻って感じだったから殿の決めたことならばと一切取り乱すことなく息子を人質に出すべく準備するかと思いきや、ここまでの抵抗を見せたのはちょっと意外だったけど、でもそれがあっての見送りシーンなんだね。思わず孫の名前を叫んじゃった舅の隣で人質として旅立つ息子を見送る表情はこの大河の質を一気にグッと引き上げたと思う。
突然出てきて謀反って話になってあっという間に爆死という展開は大雑把だったものの、それを松永家の話と絡めた脚本も上手かった。それによって「人質」の意味、担う役割が明確になったわけで、だからより官兵衛と光が出した決断の重さがわかったし、これからの前フリという意味でも良かった。
ていうか小寺の殿はコレ(官兵衛の息子を代理人質にすること)を狙ってたのかなぁ?。息子に仮病使わせるのは確実に小寺発案だろうけど、その結果官兵衛がうちの息子を差し出しますと言いだすところまで予想してたのかどうか、その判断がつかない。こういうことには頭回りそうな気がしなくもないし。『信用できない』のは確かだけどw。
で、信長がまだ頭ぼさぼさなのにつるんとした月代姿の倫也くん信忠はこの先どれぐらい出番あるのかなー。