『仮面ライダー鎧武』第23話「いざ出陣!カチドキアームズ!」

わたしが『衝撃の展開』に気を取られているうちに紘汰さんが友人を殺してしまった事実から立ち直ってるどころか世界のルールに対する諦めと絶望をぶち壊すためにまずは俺達の街を絶望させるものをぶち壊す!!っつってスカラーシステムの破壊・・・・・・の前に人が入ってる黒影トルーパーに容赦なくマシンガンで全力攻撃してたわ。
思いっきり空中に吹っ飛ばされてるだけで殺してまではいないにしても(大砲ぶち当てられてどう見ても爆散してるっぽい人いた・・・けど・・・)、でもあれだけの高所であんな攻撃受ければ確実に肉体的精神的ダメージを負ってるだろうわけで、俺は世界のルールを破壊する!は結構だけどそのために攻撃・排除された黒影トルーパーはわたしには紘汰さんが絶対に許せない『犠牲』だとしか思えないのだけどそこいらへん紘汰さんはどう思っているのだろうか。「誰かを守ると言いながら別の誰か(裕也)を犠牲にしてた」ことに思い至ったはずなのに、新しい玩具もらったら即また『別の誰か』を犠牲にすることができる紘汰さんの愚かさがちょっと真剣に恐ろしく思えてきたんだけど。
初めてのフォーム初めての武器をその威力を確認することもなくまさにヒャッハー!の勢いでスカラーシステムにぶっ放し破壊した紘汰さんの後始末、落下する破壊されたスカラーシステムの破片=凶器の対応・処理はユグドラシルが行った(行う)んだろうなぁ。それも秘密裡に。
なんだろう・・・なんだろうこの遣る瀬無い気持ち。
ユグドラシルの上層部・・・ていうか戦極凌馬周辺のごく一部はアレだけど、黒影トルーパーさんたちは文字通り『街を守る』ためにヘルヘイムの森でインベスを排除したり植物焼き払ったりしてるわけだよね。今のところはそうやって地道に対応していくしか対処法がない以上黒影トルーパーは一人でも多い方がいいわけで、例え代わりはいくらでもいるとしても貴重な人材であることは間違いないと思うの。それが今回のことで大量に失われてしまうことになるかもしれないし、ていうか彼らにとって「最終手段」がスカラーシステムなどという強引かつ残虐なものであるとは知らなくても「最終手段」があるからこそ戦えてる部分ってあるんじゃないかと思うんだ。自分たちがヘルヘイムの森の侵出を許してしまったらもう終わりだという崖っぷちで仕事するよりも、万が一そういうことになっても最終手段という“保証”があったほうが目の前のインベスに集中できる部分ってあると思うのよ。保証があるからこそ戦えてる部分ってきっとあると思うの。だから紘汰のやったことってのは人材とともに黒影トルーパーたちの支えを奪ったことになるんじゃないかなーってわたしは思うんだけど。そんで「真面目に街守れ」って言われてもってな話だろ、黒影トルーパーさんたちからしてみれば。
しかもこれ、どこのだれかもわからない、それどころか人間であるかすらわからない人物に言われて&貰った武器での所業ですからね・・・。
自分の敵はヘルヘイムの森でもユグドラシルでもなく、希望に犠牲という対価を求める世界のルールであり、それを回避するための手段(存在)を自らの野望のために隠蔽している戦極凌馬という男であると“理解”したのも自分で考えついたことではなくわけわかんねーオッサンから言われたからってだけだし、そのための『力』もそのオッサンがそこいらの果物をむぎゅむぎゅして与えたものですからね・・・・・・。
これさぁ、なんで紘汰の決意に応える形でのカチドキゲットにしないのかねぇ?。繰り返すけど紘汰自分では何も考えてないじゃん。サガラに言われるまま思考を促されてるだけじゃん。自分がすべきことは何か、それを見定めたこと、それを紘汰の『成長』としてサガラが紘汰へパワーアップアイテムを与えたってな形にはなってたけど、紘汰自身でそこに辿りつかなきゃ意味がないと思うんだよね。
まぁ今ごろ「本当なら初瀬がああなった時に気づくべきだった・・・」とか言っちゃってる紘汰さんですから、これぐらい誘導してやらなきゃ自力で辿りつけないってかそれまってたら10年経っちゃうyo!ってなことなんだろうけどw。
ていうかフルーツパーラーで自分が飲食した代金はちゃんと払おうよ。食べてたところに連絡来て店を飛び出したんだったら次店行ったときに払おう?。お金がないなら飲食店に入るのはやめよう?。
・・・とまぁ相変わらずわけがわからない展開ではありますが、わたしが気を取られた『衝撃の展開』とはそうです前回から戒斗さんがヘルヘイムの森に置いていた白い物体が国語辞典だったという事実ですッ!!。
え?ちょっと待って??じゃあ戒斗さんが背負ってるデッカイ鞄の中身は大量の国語辞典なわけ??それも丁寧に包まれた??
ええええええええええええええええええええ!?????????(笑)。
目的はわからんでもないけどだったらプレートだけでよくねーか?ってか、辞典=言葉と考えるにしてもなんで包んだ??(笑)。
戒斗が森で置いてた物体の中身が判らないように(そのために包んだ)という演出の話じゃなくてね、戒斗さんがわざわざ包んだ理由がわかんねーよw。ていうかひとつひとつ丁寧に包む戒斗さんを想像しちゃってもう・・・w。


さて本題です。
兄さんのことを「昔っからあの人の悪い癖なんですよ」と、「兄さんはいつも一番信じちゃいけない相手ばかり信じる」と言うミッチ。
この場でミッチが言う「一番信じちゃいけない相手」というのはヘルヘイムの森に存在すると思しき知能を持ったインベス(生命体)のことをプロジェクト主任である貴虎に隠している『戦極凌馬』のことであり、そして戦いの場から離れようとしない『葛葉紘汰』のことでもあるのだろう。
でもそれだけじゃないよね。需要なのは『昔っから』という言葉。
貴虎兄さんが昔っから信じてる『一番信じちゃいけない相手』、それは弟である自分のこと・・・・・・なんだろうなぁ。兄の信用を裏切る・・・というよりも利用かな、利用している自覚があるが故のこの発言なんじゃないかなぁ。
わたしがミッチを知った時点で、すでにミッチは兄の言うことに対し含みがあるような応答をしてました。本心を隠し偽りの笑顔を浮かべ兄と会話する弟はその時点でもう「信じちゃいけない相手」になっていたんだろうな。
でもまさか生まれた時からそうであるはずがないわけで、この兄弟に何があって今があるのだろうか。兄弟がどんな時間を生きてきたら今のような関係になってしまうのだろうか。
「世の中には平気で人を傷つける人や、目的のためなら何でも犠牲に出来る人がいる。真実っていうのはそういう連中のためのものなんです」
どうしてこんなことを言えちゃう少年になっちゃったんだろうなぁ。
戦極凌馬ですら見たことがない力を使い戦う紘汰さんを見ながら、ミッチは食いしばった歯の奥から絞り出すように「どうしてあなたは・・・素直に僕に従ってくれないんです」と言いました。
それはこれまでミッチが見せていた紘汰に対する苛立ちとは明らかに違う、本心だった。と思う。
裕也さんのことを知り、自分があれほど言葉を重ねて説得したというのにそれでも“言うことを聞かない”紘汰さんに対するミッチの想いは今回のことで確実に変わったと思う。
従ってくれないならいっそこの手で・・・・・・・・ってな展開になりそうでドキドキ。