『明日、ママがいない』最終話

城田のボンビへの言葉はどう聞いてもプロポーズだし(あの体勢で「キミが欲しい」と言わせんのってなんか卑怯じゃねえ!?)、魔王のポストへの「一回しか言わないからよく聞け。おまえがいないと俺が寂しい」からの遊園地はどう見てもデートだし、魔王の「子供を壊すぐらいなら大人が壊れろ」ってのはそれを言う三上博史が心底カッコよかったけど、でもポストを愛(娘)にしようと思ってる担任妻に対しては有効だけどそうじゃない、例えば血の繋がった親に対してだとしたら、親が壊れることで子供だって壊れてしまわないまでも一生消えない心の傷を背負うことになる可能性があるわけで(それだって壊れるよりはマシなんだろうけど)、だからそう単純じゃないってか言葉通り受け止めるのはどうなんだろうなぁ?と思うし、なによりオツボネがコガモにいたいと言ってたのに対しポストは「人を好きになるってなんでこんなに苦しいんだろう」と泣いちゃうほど先生の奥さんのことが好きだったわけで、“ママ”のために自分を消して愛という別人になりきる覚悟を決めたほど好きだったわけで、反面魔王に対してはそういう特別な感情を抱いてるようには(表面上)見えなかったから、先生のうちの子供になる契約が土壇場でチャラになる→「お前がいないと俺が寂しい」→ラブラブ親子に ってこの流れが予想はできたけど作劇としては唐突感が否めず、そんなこんなで終わってみれば「わたしは一体何を見ていたのだろうか・・・?」という気がしなくもないんだけど、でもポスト改めキララさんが心から幸せそうに笑ってたんでいいです。誰かに必要とされることがポストさんの生き様なわけで、「お前がいないと俺が寂しい」という魔王のために「じゃあ娘になってやるよ」と考えるのは当然のことだしね。
あれだけ嫌がってた「キララ」という本名をプリクラに書きこめたってことが全てですよね。だからこれでよかったんだよ。
てか魔王の背中を押したというか決心させたのはロッカーの「貴方たち二人は似ている」「あの子を育てたのは貴方だ」なわけで、ロッカーは魔王がポストを育てる過程を隣でずっと見てきたんだもんね。それどころか魔王のあの壊滅的な料理の腕を考えるにミルクの温度に始まり離乳食を作ったのはロッカーに決まってるわけで、つまり実質魔王とロッカーがポストを育てたってことだと思うの。だから魔王に決心させるのは他の誰でもないロッカーにしか出来ないことだった。この事実だけでわたしは満足です。
つーか、え?ちょっとまって??魔王の足ってあれ仕事中に痛めたんじゃなくって子供の命を諦めてうわーってなってゴールポスト蹴りまくってああなったってことなの???。・・・・・・それはちょっと・・・w。
あと「キララ」ってDQNネームとしてはメジャーな方だと思うわけで、つまり少なからずの「キララちゃん」が存在してると思うのよね。その子らが「ポスト」って呼ばれることになるんじゃないかとやや心配w。あーそうか、ポストの本名はもっと度胆抜かれる名前を期待してたんだけどw、もしその名前で該当者がいたら大変だからそこまで珍しくはない(個人の特定にはならない)キララにしたってことかな。
芦田プロを筆頭に子供たちの演技は見応えあったし、なによりも素晴らしすぎるツンデレ三上博史には毎週ウハウハさせてもらいました。見てよかった。