『キルラキル』第九話「チャンスは一度」

ああ、四天王は戦挙期間中それぞれ戦っていて、倒した相手の数が塔の高さってことなのか。となるとやっぱり満艦飾家でご飯食べて元実家で思い出話して蒲郡先輩とドライブしてただけの流子がダッシュしただけで残り一つの塔に立ったってのが引っ掛かるなぁ・・・。まぁ他にもダッシュしてた人はいたしそれを振り切る流子ってのがバトルの代わりというかイメージカットのようなものだったんだろうけど。
でもそういう印象が蒲郡先輩VS流子に少なからずの影響を及ぼしたというか、今回見せた蒲郡先輩の『覚悟』に対し流子の抱えてるもの背負ってるものが心情的に弱いんで期待したほど燃えなかったってのが正直なところかなぁ。今回流子は鮮血発案による鮮血閃刃という新技でもって蒲郡先輩を倒したわけだけど、それは覚悟とかそういう次元の話ではないというか、なんて言えばいいのかなぁ・・・それはそれでまさに神衣である鮮血と流子が「一緒に戦ってる」ことの証しであり、それはイコール流子の成長でありそれが流子と鮮血の『強さ』であると、そういうことなんだろうけど、蒲郡先輩ひいては皐月様との立ち位置の違いというかテンションの差というか、このモヤっとした感じを表現できないんで的確ではないもののこう書きますが、流子の『覚悟』を対蒲郡戦で引きだしてほしかったかなーと。
“四天王を倒し鬼龍院皐月に勝って父親の死について知ってることを話してもらう”という流子の“戦う理由”は明白だし流子がそう思う気持ちもわかるんだけど、でもそれは親子だからってだけであって、“娘が父親が殺された事情を知りたいと願う”という当たり前の感情としての理解なんだよね。で、流子の娘としてのその願いは繰り返すけど“当たり前”すぎて、皐月様や蒲郡先輩たちのぶっ飛んだ理念であり覚悟と変な言い方だけど釣り合ってないと思うのよ、世界観的に。今までは喧嘩上等のノリで鬼龍院皐月目指して戦ってきた流子だけど、この先は一度負けた猿投山との再戦を始めこれまでのようにはいかないことは明らかじゃん?。だから蒲郡先輩と戦う中で改めての覚悟というか、当初の目的だけではないもう一段の戦う理由がほしいかなと。
ていうかでもその蒲郡先輩の『覚悟』自体も実はよくわかんないというか、いや、「自らの意思で自らの襟を正す。本能字学園の生徒たちの自主性に規律を託す。その想いの結実が縛の装である。そしてそれでも解らぬ者には、涙を呑んで粛清のムチを振るう。これが死縛の装である」という台詞からし蒲郡先輩の目的というか目標は「自らの意思で自らの襟を正す。本能字学園の生徒たちの自主性に規律を託す」ことであり、「それでも解らぬ者には、涙を呑んで粛清のムチを振るう」ことをも辞さないってのが蒲郡先輩の『覚悟』なんだろうなーってことはわかる。その為にまず自ら襟を但し自分を律すると、それが第一変態である「縛の装」でありそれでも解らない者には涙を呑んでムチを振るうのが「死縛の装」であるってことはわかるの。だから蒲郡先輩の極制服がこういうものであることは理解できた。
でもね、そもそもなんで蒲郡先輩が「貴様も縛り付けて型に嵌めてやる!」と考える人間なのか、なぜこうまで過剰に規律を守ることを自分のみならず他人にも求める人間なのか、そこがわからないというかそこが知りたかったんだよなぁ。皐月様と出会った時の蒲郡先輩は既にそういう人間だったわけで、だから多分“生まれつき”ってことなんだろうけど、そこが曖昧だから蒲郡先輩の何がここまでの覚悟を抱かせるのか、そこがよくわかんないんだよね。だから皐月様の「覚悟に溺れすぎて驕りになった」という言葉もいまいちピンとこない。
・・・とか思いながら見てたんだけど、でも蒲郡先輩の『自縛自爆』見ちゃったらどうでもいいよなーと(笑)。「俺が俺を叩く!自分の技で自分を叩く!」って筋金入りのドMすぎんだろwwwww。
つーか過去シーンの蒲郡先輩最終的にどんだけデカくなってんだってのwww。あれ皐月様と戦う中で「絶対に膝をつかない」という蒲郡先輩の「覚悟」がどんどんと大きく本物になっていく過程を蒲郡先輩のサイズで表したんだろうけど、握手シーンは心象表現にしてもデカすぎw。
流子に負けたことで蒲郡先輩どうなっちゃうのかと思ったけど皐月様はまだ蒲郡先輩の覚悟を認めてくれているようでホッとしたのも束の間次回からは全裸で解説ってどこまでもド変態wwwww。
というわけで次回はいよいよ犬牟田戦!!!。
四天王が立つ塔の高さって、これ単純に四天王の力量差が現れたってわけじゃないよね、きっと。普通に考えて四天王から売られた喧嘩を買う馬鹿はいないと思うわけで、蒲郡先輩を狩るべく自動車部とサバイバル部が合併したように策略を巡らせる四天王以外の生徒の攻撃を捌いた数=倒した生徒の数ってことだろう。つまりあくまでも四天王は受ける側なわけで、猿くんの塔が一番高いのは恐らく“一度纏流子に負けた”という印象があって四天王の中では最も倒せる可能性が高いと考えた生徒が多かったからだろうし、蛇ちゃんもまたあの外見からして倒しやすそうに見えるからなのではないかなと。逆に蒲郡先輩は見るからに強そうだから仕掛けてくる生徒も少なかったがゆえの一番手、ということなのではないかなと思うのだけど、となると犬くんがこの位置ってのは妥当といえば妥当なのでしょうが、でもこれまでほとんど掘り下げられていない犬くんなのでどんなバトルになるのか超楽しみ!!。もちろん変身バンクも(笑)。