ようやっと古美門VS黛になるのは望むところだし、そのときは古美門が黛を“追い出す”という流れになるであろう予想もしてたけど、なんか違うの。
古美門は単なる親心で黛の背中を押してやるような人間では絶対にないから黛を羽生のところへ行かせた理由が必ずあるのだろうし(本当に黛のことを思うなら羽生のところではなく独立を薦めるんじゃないかと思うし)、ほんとならもっと早くにそれをしててもよかったんだけどなんだかんだで黛を手放す踏ん切りがつかなくて、もっと言うなら「少しはマシになった」黛がこのまま自分の元から羽ばたくのではないかという・・・服部さんの言葉を借りれば「寂しい」気持ちがあるのかなーと、そんな感じに思えはしたんだけど、前作はシリアスモードでもちゃんと古美門研介であったものが今回ラストは古美門要素全くないよね?ってぐらいただのカッコいい弁護士であり上司でしかなくって、笑うに笑えないというかなんというか、シリアス展開でもどこかニヤっとさせる空気みたいなものがあるのがリーハイだと思うんだけどなー。堺さんの何かを堪える切な顔は絶品だけど、それは古美門の表情ではないと思うんだけどなー。うーん。
てかはっきり言っちゃうとやっぱ話が面白くないんだよね。具体的に言えば裁判関連が。内縁関係であろうが保奈美と夫(たち)の間には保奈美が産んだ子供もいるわけで、その存在を無視してそれぞれに女あてがって満足ってそりゃ違うってか適当すぎるだろうと。いくら“古美門が黛の成長を認めたうえでクビを言い渡す”ってのが今回の主題であり、黛が古美門の指示を先回りして手続き作業をしてる=古美門のやり方をすっかりマスターし、自分の気持ちを押し殺すというか呑み込むか、呑み込んでそれを遂行することができるまで成長してるってことを見せられれば案件の内容や裁判の過程はなんだっていいんだろうけど、それでも前作はその“なんだっていい部分”もちゃんと面白かった。この展開のために用意された案件がコレであった理由はオチを見たら「子離れ」というテーマだったからなのかとは理解できたけど(更に言うと次回の前フリとして女の切り替えの早さってな話でもあったかも)、コメディの質感が変わってしまったせいでイマイチ嵌らないからシリアス古美門に違和感がうまれてしまうのではないかな。
てか前回も今回も蘭丸便利に使いすぎ!。もちろんそれは古美門の指示によるものだし、ていうかたぐちくん的にはおいしいけど!、今期は蘭丸の使い方(蘭丸が動くことによってもたらされる効果・結果の描き方)が安直すぎるよー。
でもじゅんさんが全裸?になってた予告が面白そうなので次回は超期待しちゃう。