『9ボーダー』第8話

七苗は可哀そうだとは思うけど、別に身分を偽ってた(つまり騙されてた)とかそういうことではなく、シングルファーザーって話だったっけ?北海道に行ったときに本来のコウタロウに家族や愛する人がいるかもしれないとは考えていたわけで、だから身を引くならば七苗のほうだとわたしは思うんで、可哀そうだとは思うとは書いたけどまあ仕方ないよなってな話。
それどころか記憶が戻らないまま「自称コウタロウ」として七苗の隣で生きていくことを選ぶことになるんだとしたら大政絢ちゃん演じる婚約者が気の毒すぎるし、記憶が戻ってナントカって本来の人格を取り戻してなお七苗を選ぶなんてことになったらなおさら非道すぎるし、これもうハッピーエンドはありえなくない?。

黒いコートを羽織ってこの街にやってきた記憶を失う前のナントカさんはあまりいい印象ではなく(そういう感じの描写をしていた)、記憶が戻ったらどんな人間になるんだろうかと、松下洸平の演技込みでそれを楽しみに、それだけを目当てにここまで見続けてきたけれど、ナントカさんが記憶を失った「理由」が酷すぎるってか完全に犯罪のソレでしかなく、ナントカさんがどれほど性格悪かろうともこの「真実」の前では被害者以外のナニモノでもないので、なんでここまで見続けちゃったかなーという徒労感でいっぱいです。