『光る君へ』第26回「いけにえの姫」

この作品の道長はほんとうにそう思ってるのでしょうが、それでもこれだけ周囲に「私欲ではなく国のために」「あいつはすごい」などと言わせるのはいい加減うんざりですわ。
道長と帝の間でメンタルを病むんじゃないかと心配していた行成が案外元気そう、というかキラキラおめめで道長を語ってるんで安心しましたが。

宣孝という夫がいながら道長と・・・となるにあたって、親をなくした子供たちへの施しを「汚らわしい」と言わせたり若い女を作ってたりとまひろが道長によろめいても「仕方ない」という空気を作ってんのがまたムカつく。
道長ならば子供たちに何をしてやれるのか考えるでしょうし、正式な妻以外の女に手を出すこともしないでしょうしという対比を理解はするけど面白くはないのよ。
これだけ下げられてもこれほどキモくても灰ぶっかけられても、キャラとしての魅力は断然宣孝のほうがあるもんね。
「私を殺してから入内させろ」「中宮の御子を呪詛して。あなたの一族そういういうの得意でしょ?」とまで言わせておきながら、道長になにをさせることもなく「腹をくくりました」と勝手に倫子様が心情変化してくれちゃってるし、主人公の相手役として綺麗に描きすぎることで人間としての魅力を全く感じない道長になっちゃってるのはこれいつまで続くの・・・。