『アンチヒーロー』第8話

別に逃亡や暴れる可能性があるわけでもないだろうになぜ「店中の全員が伊達原の仕込みでした」とする必要があるんだよwと思いつつ、こういう外連味だいすきw。
Believe6話の感想で証拠品のUSBを水没させるぐらいじゃ甘いと、執拗に破壊する狂気を見せろと書いたんですが、盗撮映像ディスクを足でゲシゲシする伊達原の狂気コレよコレ!!わたしが求めていたのはコレなのよ!w。

というわけで、明墨初の敗北ということになるのかな。ここまで“思い通り”に事を進めてきただけに、赤峰と緋山で検察の監視を引き付けておくという作戦を逆手に取られて先手を打たれるどころか店ごと仕込まれてましたとか完敗じゃないか。さすが明墨の元上司といったところか。

緋山を探して無罪にしたのは江越の持つ証拠映像の入手が絶対に必要だったからだろうに、それが不可能となった明墨に「次の一手」があるとは思えないけどどうなるんだろう。
伊達原が破壊したデータが「元データ」であることは間違いないのかな。このキャラ設定の迫田(江越)なら検察に渡したのはダミーで実は本物はコレなんですよいくらで買います?などと言ってきそうだし、捜査当時は証拠映像を隠ぺいしたけど実は保存してましたと倉田が言い出すセンもありえそうだけど。

ていうかなんやかんや言ってたけどやっぱやってたんだな緋山お前・・・。
社長を殺してしまった経緯であり背景には同情できなくはないとしても、闇バイトで盗撮やってましたって時点でクズじゃねーか。
公園を歩いてる女性を背後から盗撮する映像に需要があるとは思えんが、盗撮は盗撮だからな。
明墨に頼まれたことをやり終えたら自首すると言ってるけど結審してるなら社長殺しで改めて裁かれることはないわけで、社長妻子にすべて話して赦してもらうあたりが落としどころになるんかな。

そして明墨がここまで清水裕策を救おうとする理由、糸井一家殺人事件においてどんな立場であるのかが語られましたが、一番悪いのは明墨じゃん・・・。志水裕策が犯人だと決めつけて、家族を餌にして追い込んだ、いや自白を強要した明墨が冤罪を生んだ張本人なんじゃん・・・。
そういうことだと解ったら、どの面下げて瀬古判事に説教してんだよコイツって話になるよな。
確かに瀬古判事は政治家と結託して無実の人間を犯人として裁いてはいたけど、糸井一家殺人事件については検察=明墨が提出した証拠=明墨が引きだした「自白」を理由に死刑という判決を下しただけってことなんじゃないの?だとしたら繰り返すけど明墨は断罪する立場にないだろよ。
伊達原が言う「志水が犯人じゃなければ困る」ってのも冤罪でしたなんてことになったら検察の汚点になるし組織とあとまあ自分の立場を守るために明墨の動きを阻止してるってだけかもしれないし。

しかし緋山はクロで明墨が張本人でしたとなったところで志水さんも横領はやってたのかよ・・・。
なんかもう・・・正義とはなんだね?という気持ちになるな・・・。

横領は横領だけど、でも横領した金をどうしたかって話は出てないよな?
そして糸井一家殺人事件の犯人が志水でないならば誰なんだ?ということになるわけで、金はどこぞの権力者に流れてたってことはないかな。
一家殺人なんて超重大犯罪だから注目されるのは当然だけど、そこで検察と警察がグルになって証拠を隠ぺいし無実の人間を死刑囚にする理由がないよね、普通なら。でも横領した金が権力者に流れているならばその権力者にとってその事実は隠さねばならないことだろうし・・・と考えかけたけど、でもそんなことならそれこそ取り調べで志水がそれを言うだろうし、なんで横領なんかしてんだよ志水さん・・・。

伊達原が明墨の事務所をこのタイミングで訪ねてきたのは勝利宣言的なことだとして、緑川を連れて来たこと、そして持参した花束が青と白で作られたものであったことにどんな意味が込められてるんだろうな。
緑も青も白もどちらに転んでもおかしくないけど全員明墨の味方であってほしい。敵のスパイを雇い入れてたとか明墨間抜けだなとか言いたくないもん。