伊坂 幸太郎『777』

殺し屋シリーズ。

超高級ホテルを舞台に超絶記憶力を持つ女を巡り「業者」がごちゃごちゃする物語なんですが、面白かった。なんも考えずに業界の人たちの仕事と仕事のぶつかり合いをただ楽しめばいいだけの時間は最高に楽しかった。その時間は短かったけどな!(面白過ぎてあっという間に読み終わってしまった)。

後味的にはこのシリーズでいちばん良かったように思うけど、それはココさんが生きててくれたからだろうな。
登場人物全員「業者」だから善も悪もないというかそういう意味では全員「悪」なんだけど、心情的に「悪人」が死んで「いい人」が生存した感があるから。