『ノッキンオン・ロックドドア』最終話

ねえちょっと・・・ちょっとお待ちよ・・・待っておくれよ・・・・・・最高の最終回だったんだが!!!!!


なにが最高だって美影よ。早乙女太一よ。
早乙女太一の声好きにとって早乙女太一が淡々と謎解きをする30分を最高と言わずしてなんと言えよう。
課題として与えられた事件がわんこの命を奪うというものだったんでその瞬間わたしの顔は般若になったんですけども、耳は・・・耳は抗えなかった・・・・・・・・・。

倒理が被害者となった過去の事件はトリックなどあってないような「真相」でしたが、その場で解明に至り、解明したうえで倒理の「依頼」を受けた美影はそのままわんこを三匹も殺してギター奪って海外逃亡しようとしていたクソ野郎をぶっころしたってことなんだよね?。
美影が手を汚したのではなく、大切な家族を奪われたナントカさんに真相を教えギター泥棒に復讐するための方法を教えたってことなんだよね?。
つまりこの件をキッカケに美影は「犯罪コンサルタント」になった、ってことなんでしょ?。

倒理と氷雨の間でなにがあったのかを見抜くことができてもなぜ氷雨がそんなことをしたのかは解らなくて、
氷雨に殺されそうになっても氷雨ではなく自分の名前を書き残した倒理の気持ちも(依頼目的であることはわかっても)解らなくて、
それを知るために美影は「犯罪コンサルタント」をやってるんだとわたしは思う。

たぶんまだ美影はその「解」を見つけていない。
それでもこのタイミングで三人の前に姿を現し過去の事件の謎解きを「依頼」したのは、やっぱり穿地のためってのが大きかったんだろうな。
穿地に警察をやめてほしくないから。いつか捕まることになるのだとしたら穿地に捕まえてほしいから。
めんどくせえな。最高かよ。

あと1話30分でわたしを満足させられると思ってんのか?アァン?と思っていたわけなんですが、満足どころか昇天しました。
早乙女太一を配しておきながら喋らせるだけなんて愚行と言わざるを得ないところですが、早乙女太一が淡々と謎を解く探偵モノ・・・・・・アリやな。
淡々と謎を解きつつも毎回暴漢とか悪人が襲ってくるのでスタイリッシュにボコりもする方向で。


で、でさあ、倒理の首に傷を残した「犯人」が氷雨ってことになるとさあ、何話かで銭湯入ったときに首にタオル巻いてる倒理に「タオル取ったら?」なんてどんなつもりで言ったんだろうな。
これまで氷雨はなぜ倒理を斬りつけたのか、なぜ倒理は被害届を出さなかったのか、お互いがお互いを「犯罪者」にしたくなかったからだということを口にすることなく、問うこともなく、足りないところを補い合って探偵をやってきた。それは二人の選択だからそこはいいとして、二人が抱えている過去が、こんな関係性であるのだと分かった上でこれまでのことを思い返すと倒理はともかく氷雨が何考えてんだかわかんなすぎて怖いんだけど。
このままだと倒理がなにがしかの罪を犯してしまうかもしれないとして、それを止めるために「死ぬかと思った」ほどのダメージを与えるという選択ができる、そしてそのあと倒理の安否をよそに友人二人を謀るための事後工作をする氷雨が怖いし、そんなことをしておきながら倒理に「一緒に探偵やろう」と持ち掛ける氷雨が怖すぎるし、それでいて「倒理に殺されたがってる」とかあまりにも自分本位すぎんだろ。

抱え続けた「過去」が美影によって暴かれ、それでも倒理は自分を必要してくれたってんで泣いてたけどさ、これじゃ氷雨の物語みたいでわたしは一体なにを見せられていたのだろうかと思わずにはいられない。
いやなにをって松村北斗を見てたんだけどさ。おねがいだから北斗まだしばらくその髪型でいて。