染井 為人『滅茶苦茶』

仕事を持ちそこそこの収入がある30代後半の独身女性と進学校で落ちこぼれになってしまい通学途中で旧友と再会した男子高校生と親からラブホテルの経営を引き継いだものの経営状態が悪化している中年男の三つの視点がやがて1つになるという構成の作品で、独身女性はロマンス詐欺に遭い、男子高校生は悪い友人との夜遊びがやがて殺人未遂に発展し、中年男は給付金詐欺の片棒を担ぐことになるわけなんですが、それぞれ問題であり原因でありは自分自身に因るところが大きいのに「コロナのせい」にした挙句、最終的にはタイトル通り「滅茶苦茶」になってて笑ったw。