『オールドルーキー』第2話

まっすー演じる梅屋敷も芳根ちゃん演じる塔子も自分の能力を証明したい・認められたいというエゴイストであって、アスリートに対する敬意なんてものは皆無だということがわかった回でしたが(そこから主人公に影響されて変わってくんだろうから今の時点でそういう人間であること自体は否定しない)、スポーツマネージメントを仕事としている人間が「ネイマール」を知らないってのはさすがにないだろ。
ネイマールは知らないけど契約を結びたい相手のこと(今回で言えばスケートボードという競技でありカルチャー)はしっかり調べてプレゼンに活かせるから“有能”なんだってなことなんだろうけど、ネイマールを知らないのはそれ以前の話というか、スポーツに携わる者の姿勢としてそれどうなの?と思うんだけど。

イップスだと思ったらペットロスだった(それを「たかがペットのこと」などと言う梅屋敷がトップセールスマンだったなんて信じられないし、ましてや他人をサポートする仕事なんてできるとは思えないんだけど、現職はともかく(マネージメントの仕事がそれほど「出来る」ようには描かれてないように思うし)マジでトップセールスマンだったってんならそれは詐欺師的な才能だろうから、そのスキルを活かせる転職先を探したほうがいいように思う)プロゴルファーに「新しいペットをプレゼントする」という解決方法もいい気持ちはしないんだけど(わんこを失った哀しみを癒すためには新たな心の支えが必要だと思うし、失った者がそれを受け入れるならば新しい家族を迎えてそのこが支えとなってくれればそれが一番だとは思うので)この着地点はまあいいとしても「40万のトイプーをプレゼントしたんですよ!それも自腹で!」という、この描き方が雑なうえに心がなくて酷いな、と思わずにはいられない。
(相手の意志を確かめずに(いや確かめたかもしれないけど)「新しい犬」をプレゼントするという行為の是非は別問題として)こっちは云わば(延長による間延びを埋めるための)オマケのような扱いだからとしても、「梅屋敷さんに言っても信じてもらえないと思った(からパットが入らなくなった理由を言わなかった)」というアスリートの言葉を梅屋敷がどう受け止めたのかを描かずに「自腹切ったんじゃそりゃ泣きますよねーww」というネタにしてしまうところが薄っぺらいなと感じる。
でも竹財輝之助演じる男が長年共に暮らしていたわんこが「メルモちゃん」ってのはそこはかとないキモさがあって妙にリアルw。

初回は「サッカーしかやってこなかった」主人公だからこその案件だったんでサッカー選手の“心の鎧”を脱がせることができたのも納得というか「そんなもんかな」と思えたけど、9歳のアスリートとサッカー選手ではなくなった自分を拒絶する娘の「気持ち」で繋げて主人公に気づかせる作劇はもっさりしてたし、これからもこのレベルで主人公やマネージメント会社の社員たちの問題であり事情であり心情と重ねる話が続くうえに、妻子がいてマンションのローンも残ってるというのにサッカーに未練タラタラで、自分の考えや行動が「ダメ」ってことになるなら仕事を続けられないなーとか舐めたことを言い続けるならばもういいかな・・・という感じなので中川大志くん回が早くきてほしい。