『仮面ライダージオウ』第40話「2017:グランド・クライマックス!」

物語の流れ無視して言うけどさ(それを言うのは無意味以外のなにものでもないけれど)、グランドジオウの戦い方、見たかったのはコレだよね。正確に言えばコレも違うんだけど、ていうか魔王だかなんだか知らんけど元普通の高校生現ニートのクソガキに「ホラ、働け」と言わんばかりに好き勝手引っ張りだされるライダーたちってのはそれはそれでイラっとするんだけど(呼び出してキック態勢状態で空中に待機させるとかマジでライダーを「力」としてしか見てないんだなーってな・・・)、歴代ライダーの力(と歴史)を奪うのならば、せめてこういう形でその力を使ってほしかった。アーマーってなんだよクソ。

それから、見終わってみればどうってことなかったアナザー電王になった弟とその姉とその恋人の話にこれだけ尺を使う一方で(彼氏との思い出の場所で最期に二人で景色を見たいと望んであの場に連れてってもらったんだろうに、なんで弟も混じってんだよと。そこは弟が恋人の想いを理解するだけでいいだろと。そんで二人の様子を物陰から見てればいいじゃんと)、過去に行っていつもの超上から目線でちょろっと話をするソウゴを見て「悪いやつじゃないっぽい」というデネブに「あれが魔王の手口なんだよ!」と返したはずの侑斗が次の瞬間ソウゴのことを「認めてやってもいい」とか言ってて、この程度で認めてくれちゃうとかこの人なにしに(わざわざ別役で)出てきたの感が凄まじく(あれが魔王の手口と言ってる時点で半ば認めてるってなことなんだとしたら、それらしき描写を入れてよと。おそらく侑斗はなにがしかの事情を知ったうえで介入してきたんだろうけど、なんの説明もなくこれだけってんじゃさすがに豹変したと言うしかないよ?)、挙句特別強いわけでもない単なるアナザーライダー(既存の戦力で十分対応可能だし、なんなら電王ウォッチ(アーマー)で倒せる)相手に最強フォームを披露されてもカタルシス皆無ですわ。そんな相手に問答無用で完全なるオーバーキルかますあたりほんっと「魔王」メンタルですよね・・・という説得力はあったけど(でも歴代ライダーの総攻撃を受けても変身解除されウォッチが壊れるだけで中の人間ほぼノーダメ)。