- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/05/31
- メディア: 単行本
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「ハピネス」は桐野さんが所謂「ママ友」を描くというので(どれほどドロドロするのかと)期待に胸膨らませて読んだのに(桐野作品比で)あまりにも普通すぎてガッカリしてしまった覚えがあるので(というかそのガッカリ感しか記憶にない・・・)今回はほどほどの心積もりで読み始めましたが、「W不倫」をテーマにした(んですよね?)今作は結構な胸糞で満足です(笑)。
浮気だか本気だか知らんけどどいつもこいつも不倫しかしてねえ!(笑)。ごちゃごちゃ理屈捏ねたり言い訳したりしててもあっちもこっちも結局欲望を抑えられないってだけなので全編「なに言ってんだコイツ・・・」でしかなく、愛してしまった男(同じタワマンの階下に住む妻子持ち)と一生恋愛し続けるために嫌悪感すら抱く夫の両親の近くに引っ越すことを「自分に課した辛さ」と考える(そんな自分に酔ってる)主人公は愚かとしか思いようがない。なので(心のなかで)思う存分罵りながら読みました。