主要人物みんな犯罪行為してるドラマではあるんだけどさ、改造拳銃で人殺しした挙句その拳銃で自殺ってのはさすがにちょっと毛色が違いすぎて気持ちがついていかない・・・。サダヲの店を奪った悪人だと思ったし身代金抱えて逃げる後ろ姿には地獄へ落ちろ!と思ったってのに、それが偽札だと知り絶望して嘆く様には同情しちゃったし、なんならその絶望に共感できるような気がしちゃって、なんだかんだでコメディパートだったのに一気にダークサイドにいってしまっていきぐるしい。幼馴染に騙されて店を奪われた自覚がどこまであるのか知らんけど、末期がんで余命宣告受けたうえに種無しを理由に女に逃げられた(それを言いふらされた)とかサダヲの不幸属性どこまで盛るつもりなんだよ。
それでも「生きたい」と願ってしまうサダヲに対し西海はあっさり死んじゃったってな対比であることはわかるけど、サダヲにとっての真実が西海にとってはトドメの嘘になってしまうとか、二人の奇妙な友情の結末としては(サダヲにとって)キツすぎる。砂浜の立て看板とかもうさぁ・・・・・・。
でも今回の話には救いがあった。家を荒らして姿を消したと思ったハリカが実はトラブルに巻き込まれていたことを知り、一切ためらうことなく夫の保険金を解約して1000万もの金を用立てたあのねさんが転びそうになりながら解放されたハリカを抱きしめた瞬間がそれ。田中裕子と小林聡美のズレながらも噛みあうのかと思いきや噛みあわないジリジリゾワゾワする会話の先に「なんで?」「なんでだろうね」ってハリカちゃんは自分を裏切ったわけじゃなかったというあのねさんにとっての救いがあったことがわたしにとっても救い・・・とまではまだいかないけど(まだそこまでこの世界観にハマってはいない)よかったなーってじわっと沁みた。
でも予告で身代金取り返したら貰っていいか?とか聞こえた気がしたけど・・・・・・。