『時をかける少女』第2話

心臓移植を受けた同級生が高いところが好きになった理由、20時になるとドキドキする理由を知りたいってのは未羽の好奇心だし、恋心を先生に知ってもらいたい(勘違いじゃないと伝えたい)ってのは死んでしまった女の子ではなく未羽の願望、未羽のエゴなわけで、つまり今回も自分のことしか考えてない主人公だけど、そのエゴの結果自転車のブレーキが壊れててこれから事故に遭って死んでしまうと分かっている女の子を黙って見送るというキツイ経験をすることになった。そこで女の子を止めることはできたけど、それは歴史を変えることになるわけで、心臓移植によって今元気に高校生をやってる同級生の運命を変えてしまうことになるわけで、事前に翔平から「歴史を変えてはならない」と言われていたこともあるんだろうけど、言ってしまえば『どちらを助けるのか』という選択をしなければならないことになった。それは自分の好奇心が招いたこと。
ドラマだからさ、女の子の命を救い同級生もまた救うというミラクルハッピーエンド展開も出来なくはないと思うんだ。でもそうはしなかった。ここにわたしはこのドラマを作ってる人たちの良心を感じた。
先生への恋心を必死で抑え込みながら毎日頑張って生きていた女の子のぶんもやりたいことをやると改めて決意したもじゃもじゃ頭の同級生が屋上で社交ダンスの練習をする姿を中心に、今日を生きる高校生たちはまぶしかった。
まぁ、恋心を抱かれてた先生は今更勘違いじゃなかったと言われるのみならずあんな写真を下駄箱に入れられていい気持ちはしないだろうし、女の子の恋を成就させるためにこれだけ必死になるのならば、吾朗ちゃんの恋心についてはどう思ってんだよ主人公さんよー?ってのはあるけど、青春には痛みが伴う的な、そんな雰囲気は悪くない。
というわけで吾朗ちゃん。翔平に未羽への気持ちを告げられ勉強が手につかなくなっちゃう吾朗ちゃん可愛いなー。見た目全く高校生に見えないけどw。
深町翔平・ケン・ソゴルというキャラクターに風磨のビジュアルが全然合ってなくって、風磨はむしろずっと未羽のことが好きなやんちゃな幼馴染ってなほうが向いてる(吾朗ちゃんポジション)のにという思いはきっと最終回まで抱き続けると思うんだけど、もし翔平・ソゴルが(年齢を気にしないとして)本郷奏多くんだとしたら、わたしは翔平と吾朗ちゃんどっちの応援をすればいいか困ってしまうだろうから(いや、奏多くんだったら確実に翔平を応援してるw)、迷わず吾朗ちゃん!!と言える風磨でよかったのだと思うことにします。イエスポジティブ。
つーかちゃっかり深町家の息子として衣食住を与えられてるソゴルに対しゾーイはお腹空かせて小学生にたかってたけど、ゾーイはソゴルみたいに記憶の改ざんできないの?。できるならゾーイもどこかのうちに潜り込めばいいのに。できないならソゴル先輩がゾーイが潜り込めるよう改ざんしてやれよと思うんだけど。それをしない(しなかった)作劇上の理由は小学生を通じて克実のお好み焼きやさんと関わるようになるためでしょうが、ドラマの中ではなんか説明あったっけ?。
で、お好み焼き屋の厨房で鼻血出してた克実はこれ実はソゴルとゾーイ同様未来人で、何らかの理由で現代に留まってるとかで、突如鼻血出してたのは現代で暮らすには身体がもう限界に近づいてるため、とかかな。