『若者たち2014』第2話

まさか平成という時代の同じクールの連続ドラマ内で「チャオ」被りする日がくるとは思ってもみませんでした。
しかも長谷川博己瑛太で。
瑛太長澤まさみの話が早々に片付いてしまったうえに周平くんと橋本愛ちゃんの話も愛ちゃんの狂言妊娠がアッサリ判明してしまって、テンポ早いのはそれはそれで悪くないんだけどこれでいいのかなーという気はする。なにもかも台詞で説明してくれちゃうせいで押し付けられてる感じがするんだよね。解釈の余地がないというか。
それでいてつまぶに生姜焼き『定食』をねだった瑛太が生姜焼き弁当のごはんをまるっと残す(肉だけ食べる)とかいうカットは入れるんだよなぁ。生姜焼き=「かあちゃん」の味ってことなんだろうけどお米食べないなら定食って言わせんなよと。「生姜焼き」食べたいでいいじゃん。
てか孤独な老人から三千万を騙し取った次男は被害者から受け取った手紙を理由に「俺は悪くない」と言ってたものの、被害者が残した映像を見て被害者が自分に対し抱いてくれていた気持ちを知って「かあちゃん、ごめん」と心からの謝罪をした。それはそれでいい。でも被害者家族に対し金を騙し取った側の人間が「金が全てじゃねーんだよ」ってさぁ・・・。そんで家の権利書突き付けるって、給料のほとんどを3千万の返済にまわしてる(だからこの家が経済的に余裕がないってことは分かりました)っての台無しじゃん。最初から家売って返せよと。
なんかこの・・・正当化の仕方というか方向性というか、初回の不倫しなきゃやってられないってな吉岡の発言もそうだけど、言ってることは理解できるというかそういう気持ちもわからんでもないけどでも「お前が言うな」ってな視点で作ってるのではなく肯定してるよね。このドラマの価値観は加害者側が「金が全てじゃない」ということを肯定してる。他人から三千万円奪ったことは事実なのにそれを「使い道」と「10年前の出来事」でもって正当化しちゃうわけでしょう?。そこがどうにも気持ちが悪い。
あと妻夫木と満島ちゃんの会話が何言ってんのかさっぱり聞き取れなかったほど小声でぼそぼそなのはどんな意図なの?。“聞き取れないほど小さな声での会話”であることは解るけどほんとに聞き取れなかったら意味ないと思うんだけど。