- 作者: 水生大海
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/04
- メディア: 単行本
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結婚詐欺に遭った女が逆に男たちを騙すようになり罪を重ねるというよくある話なのですが、主人公の女は自意識過剰なものの容姿・内面ともに「なんでこんな女が!?」と思うほどパンチ利いてるタイプでもなく男たちを騙す手段が天才的というわけでもなく、まぁ普通の、ちょっと性悪女ってだけなんですよね。詐欺の手段や金品の巻き上げ方も数十万からいっても百万程度で、そういう意味では身の丈に合った詐欺師なのでこれどういうオチにするのかなぁと思いながら読み進めていたのですが、簡単に最後のハードルを越えてしまって驚いていたら最後の最後でそうきたかー!。この後味は嫌いじゃないです。