恩田 陸『私と踊って』

私と踊って

私と踊って

それを狙って、というか、それを楽しむような作品たちではありますが、なかなかの投げっぱなしジャーマンっぷりなんで想像力が試されます。
発表媒体が異なるのでいい意味で統一感がないためサラっと読み流して次の作品にいくことができず、一つの作品を読み終えて本を閉じて想像する。そしてまた次の作品を読む。そういうタイプの短編集なので、枕元に置いて寝る前に1作品ずつ読むのがいいかもしれません。
わたしはやっぱり対になってる犬と猫の話が好きだなぁ。特に猫の方はものすごく妄想(想像ではなく妄想)を掻き立てられます。