『平清盛』第23回「叔父を斬る」

叔父を斬る清盛と父を斬る義朝をこういう形で描くであろうことは予想できたけど、それを見守る立場として清盛←西行に対し義朝←鬼若だったのには驚いた。まぁこれからの関係性を思えばそうなるんだろうけど、それにしたって鬼若どんだけ源氏stkやねんと。それを言ったら西行もだけど、なんできたん?ってのはまぁそれとしてw西行は一応祈りを捧げてたじゃん、僧として。でも鬼若はあれただの見物客よね。
あとこれはもう難癖レベルだってな自覚はあるんだけど、こういう時はちゃんと日本刀で斬ってやるべきなんじゃないの?と。これもまた友切改め髭切で父を斬る義朝に対し清盛は父からもらったエクスカリバーでってなことなのでしょうが、でもこれまで散々使ってきたものだから切れ味だってそんなにいいとは思えないし(というよりもあの剣って「斬る」ための武器じゃないよね?むしろ叩き折るとかそういう用途に使うものっぽくね?)、叔父上にとってはエクスカリバーにはなんら思い入れとかないわけじゃん?。としたらやっぱり“日本の刀”ですべきなんじゃないの?と思った。礼儀というか、気持ち的に。相手の立場にたったれやと。まー言うても「処刑」なんでそんな気遣い無用ってことなのかもしれませんが。
ってズレたことでも考えなきゃ見てらんなかった。
叔父を斬った清盛に対し父を斬れなかった義朝。
父が祖父を斬るところを息子・頼朝に見せる源氏(由良さんまじまじ棟梁の妻!!)に対し「竹馬マダー!」な平氏
どっちの想いも覚悟も解る(気がする)だけに、そしてそれらがこの先に起こるであろうあれこれに繋がるのだと思うと、ほんと見ていて辛かったし、面白かった。
これを経て、というか、この経験こそが清盛と義朝-頼朝が『武士の世』を作る原動力となるのでしょうが、その代償が忠正叔父上(とその息子たち)と為義さん(とその息子たち)の「王家の犬」としての死ってのはやっぱり・・・重いなぁと。
悶え苦しむ義朝様の代わりにズバズバいった正清カッコよかった。
目の前で父親が棟梁である従兄弟に斬り殺されたというのに、動揺する素振り一切見せず凛とした眼差しと口調と笑顔でもって「父上の背中が見えているうちに追いつきたいから早く斬ってくだされ」と言う叔父上の長男カッコよかった(てかこの役者さん、大地泰仁さんというお名前で間違いないと思うんだけど、調べたら今年で30になられるらしく超驚いた・・・)。
そして初めて弱さ脆さを見せた父上を自分が守ると宣言する鬼武者改め頼朝超カッコよかった!!
これさ、母親である由良さんは父を斬る義朝様の覚悟とか強さとか生き様とか、そういうものを見せたかったんだと思うのよね。多分鬼武者が父上のことを純真に尊敬してはいないことに気付いてて、「必死で働く父親の姿」を見せることで父ちゃんカッケー!ってなることを目論んだんじゃないかと思う。だけど結果は俺には斬れないと無様な姿を見せたわけで、でも逆に鬼武者は“そんな父上”を守りたいと思ったわけだよね。ほんと・・・・・・頼朝かっけーよ。大きくなったら岡田まだけど。
今回の為義さん-義朝-頼朝の間にはまさしく「血縁」を感じたわー。
脚本云々以前の話として、やっぱ源氏の方がわかりやすいよね。
まぁ心の隅っこで(でも義朝は友切欲しさに息子に弟(息子にとっては叔父)を斬らせ、息子もわりとヒャッハーな感じで斬り殺したんだよなぁ・・・・・・・・・)とか思ったけど^^。
あとあの大きな愛でもって平氏を見守ってくれていた家成さんの息子が揃いも揃ってああも腹黒いのはなぜなんだー!?とも思う。成親くろいよー><。


真面目に考えた末の至ってまともな発言なのにふざけてると思われちゃう時忠たんは安心のクオリティ。
ゾクゾクしまくりの後白河さんを見てどっかで見たような・・・・・・・・・・・・って思ってたんだけど、わかった!庵原之政(風林火山)の「武者震いがするのーう」だ(笑)。


死ぬためにもしかしたら生涯初めてかもしれない正装した叔父上の色気すごかったわ・・・・・・。そんな叔父上から平氏への深く熱い想いを託されながらも清盛のこの先なにがあっても平氏は常に「一蓮托生」という言葉に応えるのに一瞬の間、というか他の者たちよりも明らかに頭を下げるのが遅かったニッシー頼盛の今後が・・・・・・たのしみです。