雪の降る中義朝と正清によるアイコンタクトからのお互いを刺し違えての『自害』はこの作品を象徴するご馳走シーンでございました。
ここまで弱かったり情けなかったりアホだったりを見せてはいたもののそれでもやっぱりカッコよかったタマキング義朝が最後の最期にまんまと騙され風呂場でみっともなく殺される様を見てみたくはあったけど、タマキング義朝の全裸de「せめて木太刀の一本でもあらば」は義朝に決まったときから楽しみにしてたんだけど、でも正清とセット死もこれはこれで悪くないってか、登るも落ちるも諸共だっけ?木登りを教えてくれたのは正清だってな話の時にした約束はこの瞬間の布石・・・ってなことなんだろうからこれもアリかなと。
この世に未練や無念たっぷりではあるでしょうがなんだかんだでこうやってずっと支え続けてくれた家臣がいた義朝はそういう意味では幸せなんじゃないかなー。正清も。
・・・と、義朝がいなくなりたった一人で道なき道を歩んでいかねばならない俺可哀想><と泣く清盛を見て思・・・・・・・・・いそうになったんだけど、涙を浮べながらも早う殺してくださいと絶対に平氏には頭を下げようとはせず嫡男として気丈に源氏の誇りを保とうとする頼朝が義朝に代わったー!という素敵演出にズコった(笑)。こんなことせずとも頼朝を通して義朝に言ってるんだなってことぐらいわかるのに(そして今後の展開を考えるにこの父に向けられた清盛の言葉を頼朝がどんな顔で聞いていたのかってのはとても重要なことだと思うのに)、もう無駄に親切なんだからー。
ていうかこれまで史実としては知っているものの頼朝の助命嘆願をする池禅尼の心中(思惑)が理解できなかったんだけど、父想い母想いであった家盛に似てるってかズバリ『可愛いから』ってのはこの中川くん頼朝においてはもんのすごい説得力だったわ。これまでの28回に亘るドラマの中で最も説得力があったといっても過言ではないほど。母親ならば、いや、女ならば、この頼朝は殺させたくないに決まってる!!。
一方宗盛のダメっ子っぷりといったら・・・・・・・・・。
いや、演技自体は悪くないんだよね。むしろ頼朝対宗盛のリアル中二対決は父親対決にけっして負けてない(どころか質的には凌ぐほどの)やりとりだったとは思うんだけど、ともに初陣でありながらあの差ってのは、はやり平氏(平家)は滅びるべくして滅びる運命だったのかなぁなんて。
ダメっ子と言えばママンが頼朝助命嘆願のために飲まず食わずでいることを知り血相を変える頼盛もなー(笑)。母ちゃんウッカリお茶飲んじゃってテヘペロしてるってのに(笑)。
そして
頼朝は斬首が妥当だろう→じゃあ叔父上が斬りますか→マジムリ!(キッパリ)
と今日もぶれない時忠たん最高。