『うぬぼれ刑事』第3話「野心派」

うぬぼれが自分のやっかいな属性(性癖)に早くも自覚があることに驚いた。自覚ないから結婚か逮捕か選ばせるようなことが出来るんだと思ってたのに、里恵と別れてからというもの好きになる女性が犯罪者の確立が高いのかいや犯罪者を好きになる確率が高いのか、というよりも愛が重すぎてもはや犯罪者じゃないと見合わないのかとまで冷静に自己分析できてるとは(笑)。あと「SでもMでもなく、しいて言えば『U』ですかね」ってのも「うぬぼれ」だという自覚アリっぽいし、つーか「『今回は』指輪はやめました」「今回・・・?」ってあたりも相当自覚あんじゃねーかよとw。
というわけで、3話の時点で当初危惧されたパターン化を回避してきたというか、毎回趣向というかドラマの雰囲気を変えるつもりなんだなーと理解したわけですが、結論から言うと2話は楽しめて1話と3話は微妙・・・です。
いや、3話のオチってかラスト、仮面夫婦と見られていたたまえさん夫婦の間には「愛」があって、たまえさんは悪妻ではなく夫にとっては愛する妻で、だからこそ夫は死なねばならず、家中で聞こえる殺された夫が愛した「妻の声」を同じく「たまえさんの声」が好きだといううぬぼれが一人で聴いて涙を流すってのは、あぁ・・・うぬぼれが「好きだ」と思ったたまえさんの声は本当のたまえさんの声じゃなかったんだなぁって、うぬぼれのうぬぼれたる所以というかさ、やっぱり一方的に好意を押し付けてる馬鹿なんだなぁって、胸がギュっとなったし、ってところで「いい加減にしてよ、ヘンタイっ!!」で落とすのは上手いなーと思いながらニヤニヤしたし、なにより樋口さんと浅野さんというキャスティングだけに犯行シーンの緊迫感は素晴らしく、それを含めてまさに「刑事ドラマ」だったんでこういうのも悪くはないんだけど、要は比較と好みの話でさ、今んとこは2話のテイストが一番好きですってことです。あ、でも1話と2話ときてこの3話ってのはドラマ全体の構成として上手いなと思いました。
てか樋口さんとうぬぼれのベッドシーン(笑)、うぬぼれの身体を挟む樋口さんの太ももがさすがのエロスでございました。
で、「里恵と別れてから」ってのはうぬぼれの言い分(判断)であって、里恵が「犯罪者に恋した第1号」ではないとは言い切れないよね?。てか今回一番微妙だったのって、うぬぼれがひと聴ボレした「たまえさんの声」がそんなに魅力的だとはちょっと思えなかったことなんだよねぇ。1話の顔(加藤あい)、2話の手(蒼井優)はうぬぼれが『惚れる』のもまぁ分かるなと思えたんだけど、今回はちょっと理解できなかった。夫が愛した「本当のたまえさんの声」を流したことの意味ってのはハッキリとは描かれなかったけど、わたしはうぬぼれがそれを聴いて自分の恋心は“本物ではなかった”と解ったんじゃないかと受け取ったんだよね。でもうぬぼれはたまえさんの声に間違いなく“何か”を感じた。うぬぼれはそれを恋心だと思い込んだわけだけど、実はそれこそがうぬぼれが持つ“犯人センサー”ってことなんじゃないかなーと。そしてその上でうぬぼれは妻ではなく候補者(公人)として謝罪会見をするうぬぼれが知っている「たまえさんの声」を聞いて「やっぱりいい声だ」と嬉しそうに笑う。それがうぬぼれという人間なのかなーなんて思ったわけです。なので最終回の犯人は里恵と予想!
・・・と思ったんだけど、だとしたら良々冴木はどうなっちゃうの!?だよなぁ(笑)。口調こそ亭主関白っぽいものの、メールが半年で2通なんてありえないと言い切る冴木の履歴は間違いなく里恵への送信メールだらけに違いないもんw。まーもし里恵が犯人として逮捕されたとしても、その晩飲んで絡んで泣くだけ泣いたら次の日あたりに即新しい出会い探してそうな気もするけどw。もちろん出会い系でw。
里恵のうぬぼれの前からの姿消しっぷりにこれはうぬぼれでなくとも引きずるかもなぁ・・・とちょっぴり同情心が芽生えた瞬間、ネギを買いにいったはずの里恵の代わりにネギ背負った葉造さんが登場したのはワロタw。


で、やたら本格的なサダメっちのうぬぼれですが、じゅんさんと斗真がテレビの中で絡むだけでニヤニヤが止まらないんですけど、ピストル構えるうぬぼれ斗真が決まりすぎてて笑ったわ(笑)。だってほんと無駄に情報量が多いんだもん(笑)。