桐野 夏生『アイムソーリー、ママ』

I'm sorry,mama.

I'm sorry,mama.

とにかく猛烈な悪を描いた作品。
今の日本でここまで心の裏を描けるのは、桐野ねーさんしかいません。
吐気がするほど悪意に満ちていて、淋しい物語だと思った。
桐野作品を読むたびに、自分の中に流れる女の血を嫌悪し、そして少し誇りに思う。
そんな私は少し壊れかけているのだろうか。