ローレライ

これは瀧の映画である。断言。
ツマブーとも役所とも絡みまくりな瀧さんですが、一緒に映ると顔のデカさに慄きます。ツマブーの倍はあるね、軽く。
原作オタだということは隠しつつ、堤好きなオトモダチと鑑賞したのですが、見終わった彼女の第一声は「瀧が日本を救ったんだね(ニッコリ)」。あんた脳みそ入ってんの?ってぐらい小学生並みな感想を述べてくれました。それぐらい、瀧の映画です。上半身裸に斜め包帯巻きという萌えシチュエーションな瀧も見れるしね。
瀧だけで満足ですよ。いや、マジで。


内容とかCGの出来不出来とか、んなもんは最初から期待してませんでしたので、ガッカリ感はそれほどでもなかったです。むしろ原作に登場する人物を上手く使いつつ、コンパクトにまとめたなーとほめてあげたい。土谷とかね。木崎が死ぬシーンとか清永が死ぬシーンとかも、ほどよくミックスされてたと思います。水中のシーンはかなりカッコよかったし。いちいち水の中に入る瞬間まで潜水艦の見張り台?にいたがる艦長はどうかと思うけど。
でもところどころはやっぱり不満。特に清永の扱い。清永いらんやん。なんもしてへんやん。仕事もせずにボールいじくってただけやん。単なるドジ男やん。清永を助けに征人が駆けつけるシーンは泣き所になったはずなのに、親友なんだろうけど、二人の絆を感じさせるようなエピソードはこれといってなかったし、そもそも清永の魅力(原作では、みんなに愛されるムードメーカー)が全く描かれないせいで、誰が見たって単なる自業自得状態なんだもん。こんなのやだよー。
これだから原作オタは・・・って言われるだろうけど、征人がパウラを想うようになる心の動きとか、仲間だと思っていた乗務員が浅倉の手下だったその理由とか、そこらへんの描き方は時間の都合があるのは分かるけど、やっぱり物足りない。


土谷役の忍成は誰?ってぐらいカッコよかったです。セリフ少ない役ならいけるな。忍成が出ることは知ってたけど、何役かは知らなくて、最初は絹見の弟かと思いましたよ。思わせぶりに顔見せないし。
ツマブーは、ヘッドギア推奨。一応少年兵の役で、さすがに子供には見えねーよと思ってたんだけど、ヘッドギアつけるとたちまち少年っぽくなんのねー。最近のもっさいパーマヘアよりもこれぐらい短髪の方が絶対可愛いと思う。可愛いって言われるのいやなんだろうけど。そいえば、征人が絵を描くシーンがあったのですが、あれ何?何であんな設定にしたんだろうか。誰が入れた設定なのか分からないけど、パウラに自分の故郷のことを語るのに絵を描く設定は必要ないと思うんだけど。福井オタ向けのサービスかもしれないけど、とりあえず何で??と思った。


パウラのスーツといいツマブーのヘッドギアといい、オタ魂全開。エンドロールでも、キャストよりも特撮スタッフの名前の方が誇らしげに輝いてましたよ。オタクに優しい世の中になったもんです。
そうそう、戦国自衛隊の予告がえらいかっこよかったです。実は密かに福井イヤーの中で一番期待してたりする。