『僕達はまだ その星の校則を知らない』第8話

全体の流れ、北原さんを中心とする物語自体は悪くないものの、北原父があれほどの「悪意」を放出しているというのに健治が「普通の弁護士」として立ち居振舞ってたり、その健治の「頭の中」で銀河鉄道に乗った生徒たちが矢継ぎ早に問いをぶつけたりとなんかへんだな?と思う描写がやけに目についたんだけど、確認したら初登板の監督で、過去に(連ドラの1話を担当した)何本か見たことがあるけどそこまで「合わない」という印象ではないっぽいのでそれだけが理由ということでもなさそうだけど、違和感が残るんだよな。なんなんだろう。

終わりが近くなり、いよいよ学校(理事長)が抱える問題が「文字」として視聴者に提示されたけど、個人情報漏洩は三宅先生のミスでI氏の突然の辞職は巌谷先生のことだろうからその2点は視聴者の知るところだとして「元理事長による3億円の横領」と「廃校危機指数上位に入っている」って、そっち方面かー。

相関図の理事長の説明に「少子化によって経営がひっ迫する学院を立て直すべく」「濱浦工業高校と濱百合女学院を合併することを提案」とあるんで、濱浦工業も濱百合もどちらも元々学校法人・濱学院が経営する系列学校で、主に資金面の立て直しを目的として合併したってことみたいだから、その時点で「廃校危機指数」が低くはないんだろうし、そんな状況下で美佐雄理事長の姉って聞こえたけど、前の理事長が運営資金3億円を横領してトンズラし、弟に経営再建が丸投げされたってなところかな。

当初から「学校の評判」をやたら気にする描写はあったんで、それは生徒数(入学者数)を増やす=利益を上げるという意味だったのでしょうが、(問題の質的にはピュアの真逆なものもあったけど、「生徒の幸い」を第一に考える健治を中心とする物語の印象としては)ここまでピュアピュアの「青い春」が描かれていたのに一気に生臭くなりそうな雲行きだけど、そこで満を持して登場する光石さん演じる健治の父がいいとこ持ってったーーーー!ってな感じになると願いを込めて予想しておく。