『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』第4話

三ツ矢先生ピアノも弾けんのかい!!
それで胃袋ガッツリ掴んでくるわけでしょ・・・シゲさんが言う「三ツ矢の通ったあとは屍の山」に「でしょうね」と言うしか。
(「適当につまみ食いしてないってことは、結構大事だったりして?あの子のこと」って、つまり三ツ矢先生は「適当につまみ食い」することもある、ということですよね・・・)

ていうか三ツ矢先生が缶から出して見てた若いときの「薫と歩」の写真がエロいのなんのって。とくに薫。ていうか丸山智己。どちゃくそカッコよくて一時停止した画面ににじり寄ったわよ。
「この薫」と「この歩」がパリで傷つけあいながら愛し合う日々を送っていたとかヤバすぎんだけどなんなのこれ。
前回あんだけ修羅場ってたのに静かに「関係を終わらせる」ことを認め合って、最後に食べさせてくれと頼んだラタトゥイユ(この選択がまたオッサレー!)を料理してる歩をあのカメラで撮りながらちょっかいだす薫の空気感エロすぎんだろ・・・つーかやっぱり身長差完璧すぎんだよ・・・と画面に食い入ってたら

「おまえの作った料理で胃袋が満たされるのってさ、ある意味セックスよりエロティックだよな」

それ別れを決めたあとでフラれた男が言う!?ラタトゥイユ食べながら上目遣いでそういうこと言っちゃう!???

これが三ツ矢先生が家を買ってまで縛りたかった、自分のものにしたかった薫という男なんだろう。

そしてそんな薫に対して小さくそして優しく笑って「もうええから食ったらはよ帰り」と返す歩とかさあ、とてつもなく上質なエロスを浴びてぶっ倒れるかと思ったわ・・・。

でさ、ここで薫が別れの言葉として「幸せになれよ」と言うんだけどさ、それは勢いで告白しちゃった石田くんが言い訳、だけど「本音」として言ったことと同じだってところが巧い。
共に過ごした時間の長さは違えど三ツ矢先生を想う気持ちは薫も石田くんも同じなのよ。
歩との暮らしを捨てて10年もの間海外で自由に飛び回っていた薫が、たくさんの人との出会いを通じて「自分の拠り所」について考えたわけだよね。そしてそれは歩だと思ったから戻ってきたわけだよね。
そしてそんな薫の想いをちゃんと受け止めたからこそ三ツ矢先生は本気で薫についていくことを考えた。その結果やってやれないことはないけどでも今の生活を捨てられないと三ツ矢先生は答えを出したけど、その答えを出せたのは三ツ矢先生が過ごした「薫のいない10年」があるからだし、今の生活を捨てられない「理由」のなかに石田くんの存在があるのだとしたら、恋とはなんと意地悪なのかと。

あれだけ激しく罵倒され追い出されたというのに「あの感じなら返事はOKだな」と言う薫にその自信なんなん?と、歩の近くをウロチョロしてるカワイ子ちゃんにマウント取るような男になんで執着してんだよ三ツ矢先生!などと思ったけど、実際「本気で考えた」わけで、OKする可能性もあったわけで、だから薫の読みはあながち間違いでもなかったのだろう。
薫の誤算はカワイ子ちゃん。それを薫の写真の前で立ち止まる石田くん(にウザ絡みする薫w)を見る三ツ矢先生の表情で物語るという、この話運びがすこぶる良い4話であった。


しかし石田くんの妄想ってちょっと特殊というかハードめだよねww。