『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~』最終話

ここまで『他人事』を掲げて仕事として被害者や加害者に寄り添ってきた主人公が「炎上」しついに『当事者』になったってんで、主人公がなぜこんな感じの人間でこういうスタンスで弁護士をしていて、なんなら超甘党の「理由」まで掘り下げられることになるのか!?と思いきや、これまでとさして変わらずサラっとあっさり終わってしまった。
少なくとも前後編にはなるだろうと思ってたんで最終回だった(主人公の話が1話で終わってしまった)ことに驚いたぐらいだし。

でもまあ1エピソードで終わらせるには惜しすぎるドラゴンさんを擦りつつw、ヌーヌーの話では野放しだったジャスティス野郎にオトシマエをつけてくれたんで、最終回として綺麗にまとめたなという印象です。

法整備がまだできてはいないけど、それでも“軽い気持ちで誹謗中傷したら訴えられる”ってことはちゃんと描けたと思うし(そのための最終回ゲストだったとわたしは思ってる)、それが実際に誹謗中傷の被害者にとってどの程度の救いになるかは実際にその立場になってみなきゃわからないだろうけど、それでも誹謗中傷するような奴等は「くだらない理由で気軽にやるし、たいして考えてない馬鹿」だってことも描いていたので、加害者・被害者双方に意識が向いてるいいドラマだった。
この作品が少しでも多くの人の目に留まるといいなと思う。